[造手] Anze / アンジェ
[銘柄] Rebula / レブーラ
[国] Slovenia / スロヴェニア, ブルダ, ビリャーナ
[品種] Ribolla Gialla / リボッラ・ジャッラ
[タイプ] オレンジ / 辛口 / フルボディ
[容量] 750ml
<銘柄エピソード:Edited by essentia>
自宅のすぐ前にある畑、正式には2018年より借りましたが、2006年(アンジェ当時14歳)から、オーナーと共に畑仕事を手伝ってきたといい、ビリャーナでは最も古いリボッラジャッラ(58年)が残る畑。強烈なポンカ土壌に深く根を伸ばし、さらに近年のクローン選抜される以前のリボッラジャッラ。厳しいグリーンハーヴェストを行うため、夏の時点で約70%のブドウを間引く。さらにブドウの房もカットする。収穫の時点で凝縮し、果汁が蜂蜜のようになるほどに凝縮したブドウを目指すアンジェ。2020年は雨も多く、貴腐化したブドウも多かったヴィンテージ。収穫したブドウは自身で細かく選別を行い、梗まで完熟した房は除梗せずにマセレーション。アルコール醗酵が終わってから圧搾し、使い込んだバリックやトノーにて24ヶ月以上の熟成。途中、オリ引きは最低限にとどめる事で、オリの持つ要素や味わいを尊重したワイン造り。まず何よりも、液体の濃度に驚かされてしまいます。徹底しきった収量制限と、樹上での成熟によって「極限」といってもいいほど凝縮したブドウを果皮と共に醗酵する。「マセレーションをすることは必ず必要な事ではない。ただ、最高のブドウを収穫できたのなら、果皮や種子を使わないのがもったいないだけ。」そう言い切るアンジェ。成熟した果皮、果梗、そして種子まで、すべてがワインに味わいや奥行き、複雑さを与える要素となっている。それを本能的に感じるリボッラジャッラ。アルコールの高さはもちろんあるものの、果実や酸、奥行き、どのサイズも飛びぬけているため、決して悪目立ちしていない。むしろその迫力とどこまでも続く余韻の長さには、間違いなく驚いていただけると思います。
<輸入元テイスティングコメント:Edited by essentia>
果皮が厚く、地域的に最も可能性を持ったブドウと考えているリボッラジャッラ。非常に繊細で複雑、ヴォリュームやアロマよりも奥行きや骨格を感じるワイン。貴腐化したブドウが大半を占めたヴィンテージだけに、圧巻のポテンシャルを感じます。
<栽培:Edited by essentia>
リボッラジャッラ、樹齢30年−58年。土壌は強烈なポンカ(Ponca:堆積岩が風化した土壌)に覆われており、強いミネラルはもちろん、崩れやすい岩石の間にブドウ樹の根が深く伸び、保水性も非常に高い土壌。樹齢の古い畑は、グイヨーやコルドーネスペロナート、広い間隔で植えられており、地表より1mほどの高い仕立て。「この10年で気候も大きく変わった。最近の夏の暑さだと、地表に近いと地面からの熱の影響を受けやすく、必要以上に過熟になりやすい。古くから行われてきた高い、間隔のあいた仕立ては、空気の通りが良く熱がこもりにくい、湿度も抜け病気になる確率も下がり、ブドウ樹の完熟までに十分に時間を費やすことが出来る」、そう考えているアンジェ。そして、彼のもっとも特出すべき点でもある、1本の樹から徹底的に収穫量を抑え、樹上での凝縮と完熟を追求。樹1つあたり4−6房、500g−700gという驚異的な低収量。グリーンハーヴェストで全体の70%程度を落とすという徹底的な収量制限。
<醸造:Edited by essentia>
厳しく収量制限を行い、限界まで完熟を待ってから収穫。すべて自身で選別し、梗まで完熟したブドウは除梗せずにマセレーションを行う。約40日程度、果皮と共に醗酵を行い、醗酵が終わるのを待ってから圧搾。古バリック・トノーに移し、24ヶ月の熟成。ボトル詰め後、12ヶ月の熟成。
<ストーリー:Edited by essentia>
スロヴェニア西端、イタリアと国境を隔てるBrdaブルダ、その中心部に位置するビリャーナの町。イタリア側のゴリツィアやコルモンス、オスラヴィアまで車で10−20分と近く、国は違うものの同じ土壌を持つ「Collioコッリオ」であり、古くローマ時代にはコッリオの中心地として繁栄していたとされる土地。
同じ土地個性、ポテンシャルを持っていても、国を違えるだけでその評価や価値は大きくかけ離れてしまう。当主であるアンジェイヴァンチッチは31歳。両親、親族の中に農業に関わる仕事をしていた者はなかったものの、幼い頃より自然や畑での仕事に興味を持ち、農業高校へ進学。そこで公募していたワイナリー研修制度に申し込みました。その研修先こそフリウリ、いやイタリアの代表する偉大なる白ワインの造り手「JoskoGravnerヨスコグラヴネル」のカンティーナでした。
研修期間が終わった後も、そのままヨスコの元で10年以上畑とカンティーナで働いたアンジェ。「ワインを造る上で重要なモノ、唯一の事はすべてヨスコの元で経験してきた。」、そう屈託のない笑顔で語るアンジェ。自宅の近くにある高樹齢のブドウ畑を2018年より借り、ブドウ栽培、醸造を開始します。
畑は自宅からすぐ近くの約2ha、樹齢は基本的に古く40年以上のものがほとんど。一部の区画はビリャーナで一番古い58年というリボッラジャッラも残っている畑。土壌は強烈なポンカ(Ponca:堆積岩が風化した土壌)に覆われており、強いミネラルはもちろん、崩れやすい岩石の間にブドウ樹の根が深く伸び、保水性も非常に高い土壌。樹齢の古い畑は、グイヨーやコルドーネスペロナート、広い間隔で植えられており、地表より1mほどの高い仕立て。「この10年で気候も大きく変わった。最近の夏の暑さだと、地表に近いと地面からの熱の影響を受けやすく、必要以上に過熟になりやすい。古くから行われてきた高い、間隔のあいた仕立ては、空気の通りが良く熱がこもりにくい、湿度も抜け病気になる確率も下がり、ブドウ樹の完熟までに十分に時間を費やすことが出来る」、そう考えているアンジェ。そして、彼のもっとも特出すべき点でもある、1本の樹から徹底的に収穫量を抑え、樹上での凝縮と完熟を追求。樹1つあたり4−6房、500g−700gという驚異的な低収量、、。グリーンハーヴェストで全体の70%程度を落とすという徹底的な収量制限には驚愕の一言。「樹に残るより落とすブドウの方が多いもんだから、近所の農家から『アイツ頭おかしくなったんじゃないか』、ってよく言われるよ、、」、そう笑うアンジェ。表土は基本的にほとんど手を加えない。樹齢が古くバランスがとれている事、ブドウ樹の仕立てが高い事もあり、雑草が樹の生育に与える影響は少ないと考えます。
非常に恵まれたポンカに埋め尽くされた土壌に、50年以上の古いブドウ樹、近代的な仕立てではなく伝統的ともいえる土地に見合った仕立て。そして、そこからさらに目を疑うような激しい収量制限と、果皮・種子の完熟だけでは足りない、その先の「超凝縮」、とでもいうような樹上での完成。種子まで完熟し茶色く色づいた種子、「収穫前の粒を割ると、果汁がまるで蜂蜜のような粘性を持っているんだ」、そう笑う彼の自然体過ぎるこだわり。ワイン造りを始めたきっかけから、畑との向き合い方、そしてワイン造りまで。ヨスコグラヴネルという偉大なる造り手で構築されたアンジェのフィロソフィ。
醸造については非常にシンプル。収穫したブドウを除梗し開放桶の中で4−5週間のマセレーション(果皮浸漬)を行いながらアルコール醗酵を終えます。醗酵が終わり、果皮が液面から沈むのを待ちます。手動のトルキオ(バスケットプレス)にて圧搾し、木樽に移し24ヶ月の熟成を行います。強烈に凝縮したモストは非常に糖度が高いこともあり、非常に緩やかに醗酵が続きます。アルコール度数も15%を軽く越えるヴィンテージが多く、2020のフリウラーノは16%にも迫るほど、、。しかし、「アルコール度数が高いだけではない、それ以外の要素も同様、いやそれ以上に凝縮しているからこそアルコリックに感じない」、そう考えている彼。カンティーナの設備や生産量の問題もあり、現在約2年間の樽熟成。素材のポテンシャルを鑑みれば、将来的にはもっと長い時間を費やすことも考えています。しかし、現時点でリリースされているアンジェのワインに対して、何か「足りない」と思わされるものは全く感じない、そう本心で思える味わい。ヴォリューム感や余韻、果実はもちろんですが、ボトルの中の液体の密度、情報量の多さ。美味しいという言葉だけでは全く足りない、、そう自覚してしまうほどの圧倒的な味わい。ボトル詰めを始めたのは2018年から。生産量は僅か3000−4000本には満たない量。収量制限の話を考えれば、仕方のない生産量だとご理解いただけると思います。
これほどの若さで凄まじいクオリティ、可能性を持っていることは間違いありません。そして、それ以上に彼と話している中で、完璧というベクトルとは違う、彼自身の愉しみや喜びに満ち溢れているワインであると痛感します。凄さや偉大さだけではない、人間的な柔らかさと情熱。彼は今後間違いなく成長していく、、その先に見えるアンジェのワインが、いったいどれほどの存在を放つのか、、、汗。期待以上に鳥肌が立つような感覚に襲われます。フリウリ、スロヴェニアという枠を超えて表現しきる「Brdaブルダ=Collioコッリオ」のポテンシャル。これから先の時代を担うアンジェの可能性。間違いなく覚えていただきたい原石のような造り手です!
(以上、輸入元情報を基にエッセンティアにて編集。転載の場合は必ず引用元を明記のこと)