[造手] Daniele Piccinin / ダニエーレ・ピッチニン
[銘柄] Kalipe (Pinot Nero) / カリペ(ピノ・ネロ)
[国] Italy / イタリア
[地域] Veneto / ヴェネト州
[品種] Pinot Nero / ピノ・ネロ
[タイプ] 赤 / 辛口 / ミディアムボディ
[容量] 750ml
<銘柄名について>
2020年ヴィンテージより「Pinot Nero」から「Kalipe」に名称変更。
<畑・栽培>
ワイナリー創業時に土壌、気候が合っていると感じて標高550mの畑に植えられたピノ・ネロ。彼が植えているブドウの中でヘクタールあたりの収穫量が最も少なく、恐ろしく凝縮したブドウを使用。畑は全体で7haで標高300-550mに点在し、石灰質土壌。
<醸造>
木製の開放醗酵槽で30日間マセレーションとアルコール醗酵を行い、圧搾後2000Lの大樽にて醗酵の続きと熟成を10か月間行う。
<ストーリー>
若くして友人と始めたレストランでソムリエとして働いていたダニエーレ・ピッチニン(1980年生まれ)の人生は、2003年(23歳のとき)に偶然試飲したアンジョリーノ・マウレ(ラ・ビアンカーラ)のワインによって大きく動き始めました。今まで自分が扱ってきたワインと全く違う世界観で造られているワインの味わいに驚き、それが何から生まれているのかを知るために、休日にアンジョリーノ(当時50歳)のワイナリーを訪れ、畑仕事や醸造の手伝いをするようになります。その中でアンジョリーノから言われた「ブドウを潰したらワインになるんだよ」という言葉は、現代醸造で必要とされている工程や化学的な加工用の調剤がなくともワインを造ることができることを改めてダニエーレに気付かせ、醸造がシンプルなだけに逆に底が知れない奥深さがあるワイン造りに魅了されるきっかけとなりました。
ワイン造りで生きていくことを決めたダニエーレの行動は早く、2006年にレストランの権利を売却しワイナリーのスタートを切りました。祖父が生まれ育ったムーニ地区(ビアンカーラがあるガンベッラーラから北に20kmほど、サンジョヴァンニ・イラリオーネ郊外)の自宅近くの自分で開墾した畑にドゥレッラ、ムーニよりも標高が高い畑にピノ・ネロを植え、標高350mの樹齢20年ほどのシャルドネ、ドゥレッラ、カベルネ、メルローが植わった借りていた畑でブドウを収穫、自身の初めてのワインを醸造しました。2009年まではアンジョリーノの醸造設備を借りていたが、2010年ムーニにワイナリーが完成したため、以降はすべての作業を自らのワイナリーで行っています。
2011年に日本で開催されたヴィナイオッティマーナでロレンツォ・コリーノと初対面。帰国後すぐにワイナリーを訪問し、ブドウ栽培とワイン醸造の両面で大きな影響を受けます。2012年ヴィンテージに、初の発泡性ワインとなるクアットロヴェンティ(現エポケー)を生産。現在では標高300-550mに点在する石灰質土壌の7haの畑にて、ドゥレッラを中心にシャルドネ、ピノ・グリージョとピノ・ネロ、黒ブドウに関してはメルローやカベルネの栽培は止め、この地域の土着品種を栽培しています。
(以上、輸入元情報より引用)[]