[造手] Valentin Zusslin / ヴァランタン・チュスラン
[銘柄] Pinot Noir Ophrys / ピノ・ノワール・オフリス
[国] France / フランス
[地域] Alsace / アルザス
[品種] Pinot Noir / ピノ・ノワール
[タイプ] 赤 / 辛口 / ミディアムボディ
[容量] 750ml
<輸入元テイスティングコメント>
赤い果実のフレッシュでフルーティーな親しみやすさ。そこに少しのスパイス感とハーブのニュアンス。飲み心地が良くゴクゴク飲めてしまう。
<畑・栽培>
アルザスで最も乾燥する畑ボーレンベルクのピノ・ノワールを使用。鉄と黄土を含む南東向きの粘土石灰質土壌。ビオディナミ農法。年間を通して乾燥していて樹齢の高い葡萄にとって理想的な環境。
<醸造>
収穫後、低温浸漬をせずに、時間をかけて優しくプレスし、果皮のない状態で醗酵。醗酵途中でグラン・クリュのピノ・ノワールの果皮を加えて熟成。マセレーションした白葡萄とアッサンブラージュしてステンレスタンクで12ヶ月熟成してボトリング。
<ストーリー>
フランス2大評価誌でアルザス最注目
2世代に渡りビオディナミ農法を実践。現在は13代目の姉弟が当主を務める。フランスで最も乾燥した丘に畑を持 ち、繊細なミネラルと長い余韻が特徴のアルザスワイン。
ベタンヌが最も注目するアルザス
辛口で有名なベタンヌ・ドゥソーヴも最も注目すべきアルザスとしてチュスランを取り上げている。数多いアルザスの造り手の中で確実に近い将来トッ プ生産者の仲間入りをすると推している。13代目の若い姉弟マリーとジャン・ポールが現当主。彼等のワインは純粋で品種がはっきり表現されている。雑味や重さを感じさせない直線的で輪郭 のはっきりとした味わい。
『転機は1990年、父親がビオディナミを導入したことだった。凡庸だった僕等のワインは徐々にその本 当の個性を発揮し始めた』
最も乾燥した丘ボーレンベルグ
醸造所のあるオルシュヴィル村は3つの丘で囲まれている。昔は1つの丘だったが地殻変動の影響を受け3つの丘に分かれた。その際に断層がずれ3つの丘の土壌は異なるものとなった。中心の丘は粘土石灰質土壌の「ボーレンベルグ」。表土は遠くからでも赤く見える褐色の鉄と石灰岩を含む。特に鉄が多く含まれ、畑では結晶化した直径10cmもの鉄の塊を見つけることができる。
『ボーレンベルグの鉄が凝固なミネラルをワインに与えてくれる。これが直線的な余韻を作る』
この丘の年間降水量は僅か500mm。雨の少ないアルザスの中でも特に少ない。年間を通して乾燥していて樹齢の高い葡萄にとって理想的な環境。その影響で「ボーレンベルグ」の丘上部にはオーキッドなど稀少な植物が自生する。EUの特殊植物の保護区にも指定されている。
『丘の東斜面は氷河期にアルプスから運ばれた古い泥土や黄土が堆積。ここのリースリングやミュスカはアロマが強く、ミネラルよりも果実が出る』
ツィント・ウンブレヒトに学んだ
栽培・醸造担当は弟のジャン・ピエール。ドメーヌ で働く前はツィント・ウンブレヒトで働いていて、その際にビオディナミの手法と理念を学んだ。
『1990年に父がビオディナミを導入した。そしてツィント・ウンブレヒトでの研修でビオディナミを更に効果的に運用できるようになった』
2003年には畑耕作用の馬と専門の耕作人をドメーヌに迎え、ほとんどの区画を馬による作業に切り変えた。収穫後の葡萄も馬で運んでいる。
『僕等の醸造のコンセプトは葡萄にストレスを与えないこと。ワインになってからも同じ』
収穫後10時間以上全房でゆっくりプレス。補糖や補酸は一切行わない。天然酵母のみで発酵。発酵・熟成は共に30hlの伝統的フードル樽のみ。収穫時は勿論、醸造中も葡萄にストレスを与える亜硫酸は一切加えない。酸化には神経質で週に1度補酒を行いながら12-18ヶ月熟成。
『地元ボージュ産のフードル樽の中でワインは少しずつ酸素と触れ合いながら熟成していく。バリックでは酸素が多過ぎてストレスになる』
年間の生産量は 90,000本だが、常時30万本以上のボトルを熟成している。瓶熟成を重要視していて瓶詰め後閉じている期間は少なくとも出荷しない。瓶内で何度か夏を経験したワインでないと美味しさは出てこないという考え。
(以上、輸入元情報より引用)[]