[造手] Nicholas Altare / ニコラ・アルターレ
[銘柄] Dogliani / ドリアーニ
[国] Italy / イタリア
[地域] Piemonte / ピエモンテ州
[品種] Dolcetto / ドルチェット
[タイプ] 赤 / 辛口 / ミディアムボディ
[容量] 750ml
<エチケットについて>
アルターレの友人で、カッシーナ・タヴィンのエチケット・デザインを手掛けているGianluca Cannizzo ジャンルカ・カニッゾのデザインによるものです。
<畑・土壌>
標高300-350m。粘土土壌。南西向き。樹齢50年。グイヨ仕立て。畑は全体で2.65ha、ドルチェットは2ha。ビオロジック栽培。除草剤や殺虫剤の使用は一切不使用。
<醸造>
9/14に手摘みで収穫したブドウを除梗して、ステンレスタンクで野生酵母のみで自発的にアルコール発酵。マセレーションはルモンタージュで約2週間。その後、引き続きコンクリートタンクでシュール・リーの状態で自発的なマロ発酵と熟成。SO2やその他の醸造添加物は一切加えずに醸造。収穫翌年の夏から秋に無清澄、ノン・フィルターで瓶詰め。SO2は瓶詰め後のワインのネガティブな反応を避けるために、瓶詰め時に限り必要最小限のみ添加。2023年6月時点のSO2トータルは54mg/l。総生産量15,000本。ALC度数13%。
<ストーリー>
1990年生まれのニコラ・アルターレは、父の病気により、2005年、15 歳で家業のブドウ栽培を引き継ぐことになりました。ニコラは農薬が大嫌いでした。なぜなら、ニコラの父は化学薬品が原因で大きな病気になってしまったからです。そこで、ニコラは父に畑のビオロジックへの転換を進言します。最初は反対していた父もニコラの提案を受け入れてくれたため、2005年からカンティーナでは除草剤や殺虫剤の使用を完全に止め、ビオロジックによるブドウ栽培を始めました。しかし、カンティーナでは父の時代から2014年まで、収穫したブドウは全て他の生産者に売却していました。当時のことを振り返り、ニコラは「自分のブドウが他人に売られるのは心が引き裂かれる思いでした。」と語っています。
2012年に結婚し、その後二人の子供を設けたニコラは、自分の理想とするワインを造りたいと思うようになりました。しかし、醸造の経験がなかったため、家業のブドウ栽培と並行して、ピエモンテにおけるヴィーノ・ナトゥラーレのパイオニアであるフェルディナンド・プリンチピアーノの門を叩き、彼の下で栽培と醸造の修行を始めたのです。そこで経験を積んだニコラは、2015年からカンティーナで栽培するブドウの売却を完全に止め、自分自身の手で理想とするワイン造りを始めたのです。ミレニアル世代のニコラが目指したのは、農薬や醸造添加物などを一切使わない真のヴィーノ・ナトゥラーレでした。
ニコラ・アルターレはエリオ・アルターレの甥にあたります。(厳密に言うと、ニコラ・アルターレの祖父とエリオ・アルターレの父(ジュゼッペ)が兄弟。日本語の親族の呼び名で「いとこ違い」になります。) そもそもアルターレ家はドリアーニが在所でした。エリオ・アルターレの祖父で、ニコラの曾祖父にあたるジュゼッペが1948年にバローロのラ・モッラに移り住み、そこで畑を購入してカンティーナを創設したのがエリオ・アルターレのワイナリーの起源です。一方、ニコラの家系のアルターレ家は現在でもドリアーニに住み続けています。ニコラの自宅はドリアーニにあり、所有畑は自宅の周囲に広がっています。栽培面積は2.65ha。ネッビオーロ、ドルチェット、バルベーラの3品種を栽培しています。ドルチェットが2ha、ネッビオーロが0.38ha、バルベーラが0.27haです。2015ヴィンテージが初ヴィンテージで、ドリアーニ(ドルチェット)のみが造られました。2017ヴィンテージからはランゲ・ネッビオーロ、そして、2018ヴィンテージからはランゲ・バルベーラ、2021ヴィンテージからはロザートのキュヴェも手掛け始めました。
(以上、輸入元情報より引用)[]