[造手] i Clivi / イ・クリヴィ
[銘柄] Spumante Brut Nature "RBL" / スプマンテ・ブリュット・ナチュール・エッレ・ビ・エッレ
[国] Italy / イタリア
[地域] Friuli Venezia Giulia / フリウリ・ヴェネツィア・ジュリア州
[品種] Ribolla Gialla / リボッラ・ジャッラ
[タイプ] 白 / 発泡 / 辛口 / ライトボディ
[容量] 750ml
<輸入元テイスティングコメント> 2022ヴィンテージ
リボッラの素直な香りと味わい。リボッラの品種由来のレモンや白い花、タイムのような甘いハーブの香。繊細な細かい泡が心地よく口中もシンプルで美味しい酸で充たされる。
<栽培>
樹齢30年。畑は「コッリ・オリエンターリ・デル・フリウリ」の「グラモリャーノ」丘陵に4ha。隣接する「コッリオ」の「クアリン」丘陵に8ha所有。畑の中に家があり、住んでいるので化学的な薬品や化学肥料は使わない。葡萄樹の病気には全て手作業で対処する。銅と硫黄のみ使用。有機栽培だけでなく「バイオディヴァシティ」(生物多様性)の考え方で、周囲の自然環境との共存を目指している。
<醸造>
シャンパーニュ方式でもシャルマ方式でもない独特の手法。種子付近や果皮付近の硬い果肉部分ではなく、香の強い軟らかい部分のモストだけを採取。一晩落ち着かせて、上澄みだけをステンレスタンクに移し、発酵。残存糖度が25g/Lになったところでステンレスタンクを密閉し、ガスをワイン内に閉じ込める。そのまま6ヶ月間澱と共に熟成させてから、上澄みだけをボトリング。アルコール度数は11%程度と低め。
<ストーリー>
マロラクティック発酵なしで樹齢80年の古樹を表現
『マセラシオンしない』、『マロラクティック発酵しない』、『野生酵母のみでの発酵』、『清澄しない』。高樹齢の樹のエッセンスをできる限り素直に表現する。
荒廃した畑を復活させる
『20年前、この地のワイン文化は失われていた。土地の味のするワインの復活を夢見て葡萄畑を探した。そして荒廃した葡萄畑を見つけた』
「イ・クリヴィ」当主フェルディナンド・ザヌッソはアフリカ放浪から戻った90年代初め、フリウリの伝統的ワインの復活を夢見て葡萄畑を取得。当時、「コッリ・オリエンタリ・フリウリ」地区は工業生産型ワインが主流で伝統的なワインは皆無。フェルディナンドは偶然見つけた樹齢60-80年という古い畑を購入した。
『葡萄畑は荒廃していたが、幸運なことに農薬で痛めつけられていた訳ではなかったので葡萄樹に生命は宿っていた』
古い樹を活かし、マルゴッタで種を保存。少しずつ葡萄樹を増やしていった。この古い畑には色々な種のクローンが混在していた。工業的モノ・クローンではなかった。
『土壌、気候、伝統が邪魔されずにワインに現れるように補助をするだけで良い。本来備わっている資質以上に引き上げようとしてはいけない』
畑は「コッリ・オリエンターリ・デル・フリウリ」の「グラモリャーノ」丘陵に4ha。隣接する「コッリオ」の「クアリン」丘陵に8ha所有。畑の中に家があり、住んでいるので化学的な薬品や化学肥料は使わない。葡萄樹の病気には全て手作業で対処する。銅と硫黄のみ使用。
『ワイン造りは正直であり続けることが重要。ワインは歴史と真実を語ってくれるもの』
彼等は有機栽培だけでなく「バイオディヴァシティ」(生物多様性)の考え方で、周囲の自然環境との共存を目指している。
モスト・ディ・フィオーレだけ
理想のワイン造りは葡萄に語らせること。葡萄果汁をできるだけシンプルにワインに変えていく。他の要素を全て排除することが重要。
『野生酵母のみで発酵。マセラシオンはしない。マロラクティック発酵もしない。清澄もしない。ワインに搾りたての葡萄の香があることが理想』
マセレーションは全くしない。葡萄は葡萄の重みでつぶれていく。機械を使わず軽く手でプレス。
『葡萄から出てくる最初の果汁は濁りがなく、圧倒的に香が強い。このモスト・ディ・フィオーレだけで繊細な葡萄そのものの香を得る』
果皮や種子の要素が出ていない果汁のピュアさが 「モスト・ディ・フィオーレ」にはある。この繊細な香や味わいを隠さない為にマロラクティックもマセレーションも行わない。香を閉ざしてしまう亜硫酸も醸造時は無添加。ピュアさを追求する。
『マロラクティック発酵によって色々な味の要素が産まれるが、果実そのものの表現は弱くなる。マセレーションも同じで果皮や種の要素を抽出すれば果汁の繊細さは隠れてしまう』
樹齢80年のフリウラーノ
醸造以上に重視しているのが樹齢。
『若樹は自分を理解できてない。未熟。樹齢の高まりと共に葡萄樹は土地を理解する。収量は落ちる が、葡萄のエッセンスは強くなっていく』
シンプルな醸造を採用しているので若い樹の水分量の多い葡萄ではワインとして成り立たない。古い樹は房数も少なく、水分量も少ない。その凝縮したエッセンスをワインにする。一番若い「リボッラ・ジャッラ」でも樹齢30年以上。ベースの「フリウラーノ」「ヴェルドゥッツォ」「マルヴァジア」でも樹齢60-80年という樹齢の高さ。更に、クリュの「ガレア」の樹齢も60年以上。コッリオのクリュ「ブラッツァン」に植えられている「フリウラーノ」と「マルヴァジア・イストリアーナ」の樹齢は80年を超えている。
『フリウリはマセレーション白ワインの産地ではない。一番搾りの果汁だけで十分に葡萄そのものの味を楽しめることを証明していく』
(以上、輸入元情報より引用)[]