[造手] Yann Durrmann / ヤン・デュルマン
[銘柄] Grand Cru Wiebelsberg Riesling / グラン・クリュ・ヴィーベルスベルグ・リースリング
[国] France / フランス
[地域] Alsace / アルザス地方
[品種] Riesling / リースリング
[タイプ] 白 / 辛口 / ミディアムボディ / S02(酸化防止剤)無添加
[容量] 750ml
<このワインについて>
「Wiebelsbeg」とは、淑⼥達の丘という意味です。この丘は、880年に設⽴されたアンドロー修道院の修道⼥たちによって耕されていたと考えられます。この修道院は、⾼貴な⽣まれの⼥性だけが⼊れる修道院だったため、淑⼥と呼ばれるようになりました。ラベルには、この丘を⼥性の帽⼦に⾒⽴てた絵が描かれています。
<2021ヴィンテージについて>
2021年はデュルマンの畑も7月8月共に雨による病害がひどくビオで管理するためにより多くの畑作業が必要で、大変な年でした。また2008年以来の記録的に遅い収穫となりました。雨がちヴィンテージならではの侘び寂び効果により、各テロワールと奥深い果実味と酸が表現された唯一無二の味わいとなっています。
<輸入元テイスティングコメント>
薄濁りのイエロー。⼝内を刺激し、脳を覚醒するような⽴体的な⾼めの酸。イキイキとした液体のエネルギーが感じられ、瑞々しくてピュア。さっぱりとした飲み⼝のなかにグレープフルーツ、柑橘の果実味や⽩い綿の部分のような苦みがアクセントを与え、⽩桃のような⽢味も感じられる。引き締まった酸味が印象的なワイン。安定している。少し還元している場合はカラフェしてください。
<畑・土壌>
アンドロー。畑名Wiebelsberg。標高260m。ピンク砂岩の砂質土壌。0.7ha。樹齢平均50年。ダブル・グイヨ仕立て。収量33hl/ha。有機栽培。
ヴィーベルスベルグはカステルベルグの東隣にあり、畑は丘の⽇当たり良い南向きの急斜⾯にあり、ピンク⾊の砂岩の砂を含んだ⽔はけのよい⼟壌。上部に森があるおかげで、みずみずしさとほどよい湿度を保ち、夏の間も乾燥に悩まされることはない。
1998年にオーガニックに転換。ワイン⽤ブドウ樹、ジュースおよび蒸留酒⽤の果樹、⽺のための下草を混合栽培している。岩がちな急斜⾯にあるブドウ畑には、⼟壌流出を防ぐために下草が繁っているが、それは⼟壌の肥沃化に役⽴っており、2004年に導入した羊が、毎年秋になるとうれしそうにこの草を⾷べている。ブドウ樹は⽇光を最⼤限に利⽤できるよう、上枝を切らず、除葉もほとんど行わないため、完璧に熟したブドウを収穫することができる。地中深くに達するブドウ樹の根から分泌される樹液は、⽑根の周りに⽣息する微⽣物の栄養素となって⼟壌の肥沃化に貢献しており、加えて、菌根菌が適切に機能することで、ワインの構造がしっかりとしたものになり、テロワールごとの畑の個性を表現することができるようになる。
<醸造>
2021年10⽉8⽇に⼿摘みで収穫。全房で空気式プレスで策汁。古樽のフードル1100Lで澱と共に熟成。瓶詰め前に一度ラッキング。2022年6⽉末に瓶詰め。無清澄、無濾過。亜硫酸無添加。ALC度数12.5%。
<ストーリー>
私達はアルザス北部のアンドローに10haの畑を持つ、家族経営の独⽴系ワイナリーです。⼦供の頃から畑や蔵の仕事に⾃然に参加していた息⼦であるヤン・デュルマンが2008年から正式にジョインし、2018年に当主となり、ヤン主導で畑&醸造のすべての作業が⾏われています。
アンドローのブドウ栽培の歴史は、1000年以上前の⻄暦880年に、修道⼥たちがブドウ畑を開いたことに始まります。1979年、靴職⼈であり農家でもあった祖⽗からアンドレ・デュルマンが数箇所のブドウ畑を引き継いで設⽴されました。家業としてのワイン醸造をしたことがないため⼀からワイナリーを⽴ち上げなければならなかったことは、創業当時こそ弱点でしたが、その後それは強みとなりました。なぜなら、伝統にとらわれることなくイノベーションを押し進めてワインを造ることができたからです。
ブドウ畑は、環境の保全に注意を払って管理されています。1998年にオーガニックに転換し、ワイン⽤ブドウ樹、ジュースおよび蒸留酒⽤の果樹、⽺のための下草を混合栽培しています。以降、⼟壌の有機物量と⽣物多様性が増加しました。岩がちな急斜⾯にあるブドウ畑には、⼟壌流出を防ぐために下草が繁っていますが、それは⼟壌の肥沃化に役⽴っています。⽺を導⼊したのは2004年ですが、彼らは毎年秋になるとうれしそうにこの草を⾷べます。ブドウ樹は⽇光を最⼤限に利⽤できるよう、上枝を切らず、除葉もほとんどせず、多くのブドウ樹はY型のリラ(Lyre)で仕⽴てています。そのため完璧に熟したブドウを収穫することができ、結果的にもたらされる⾃然な果実味は、わたしたちのワインの特徴となっています。地中深くに達するブドウ樹の根から分泌される樹液は、⽑根の周りに⽣息する微⽣物の栄養素となり、⼟壌の肥沃化に貢献します。加えて、菌根菌が適切に機能することで、ワインの構造がしっかりとしたものになり、テロワールごとの畑の個性を表現することができるようになります。ここアンドローには他に類を⾒ない地質学的多様性(砂岩、花崗岩、⾴岩、⽯灰岩等々…)があります。特にリースリングの畑と、3つあるグラン・クリュの畑においては、その個性をワインの味わいとして表現できています。わたしたちはアグロフォレストリーの考え⽅に共鳴し、2011年に畑に数百本の⽊を植えました。⽊々は時に⽇陰をつくり、最近の気候温暖化の影響を最⼩限に⾷い⽌めることができ、ワインのフレッシュさを維持することができています。
ワインの品質はブドウ畑での仕事で決まると考えており、セラーでの仕事は、それをどれだけ損なわずに保持することができるかに主眼においています。それゆえ、醸造には必要最低限の介⼊しかしません。ワインの味をコントロールできる醸造⽤ケミカルは⼀切使⽤しません。醸造の⼀部はステンレスタンクで、⼀部は古いフードルで⾏われます。ステンレスタンクの古いものは、⽗アンドレ・デュルマンが⼿造りしたものもあり、現在もセラーで活躍しています。私達にとってナチュラルワインとはいかなる添加物も⼊れずに造るワインのことで、2007年から亜硫酸も添加しないキュヴェ”CUVEE NATURE"を造っています。
(以上、輸入元情報より引用)[]