[造手] Moritz Kissinger / モーリツ・キッシンガー
[銘柄] Ohm Rot / オーム・ロート
[国] Germany / ドイツ
[地域] Rheinhessen / ラインヘッセン
[品種] Spatburgunder 60%, Dornfelder 40% / シュペートブルグンダー, ドルンフェルダー
[タイプ] 赤 / 辛口 / ミディアムボディ
[容量] 750ml
<ヴィンテージ情報>
2021年ヴィンテージに関して、モーリツ本人も非常に満足するヴィンテージになったと語っており、彼が21年にシャンパーニュ生産者「ムーセ・フィス」で研修した影響もあり、醸造面で進歩したと感じさせられる。使用するSO2も、「ムーセ・フィス」のセドリックが自家製造したもの。市販のSO2よりが純度高いため、微量で大きな効果を得ることができる。そのため、ワインの味わいがよりクリアになる。これまで使用していたメルローをピノ・ノワールに変えたことにより、野性味が特徴的だった2020年とは異なり、より落ち着きがあり、上品さとワイルドさを兼ね備えた魅力のある赤ワイン。王冠ではなくコルク仕様になっている。
<畑・栽培>
標高300m、東向き、石灰・レス・粘土土壌。平均樹齢は30年。収量40hl/ha。
<醸造>
自生酵母。シュペートブルグンダーは手摘みで収穫後、マセレーション。ドルンフェルダーは全房プレス。その後、2400Lの古樽で10ヶ月間シュールリー。澱引き後、アッサンブラージュを経て、ステンレスタンクで6週間静置。無清澄、ノンフィルターで瓶詰め。SO2は瓶詰め時:5mg、トータル:55mg/L、ALC度数11.5%。生産本数6000本。
<ストーリー>
モーリッツ・キッシンガーはマインツから南に約20km下ったユルヴェルスハイムに拠点を置く若手の新星だ。モーリッツは何か面白いことがあると常に豪快に笑い、人の笑みを引き出すことがとても上手い。かと思うと、時折話し掛けづらいほど真剣な眼差しでグラスを見つめていたりする。とにかくワインに関する意見交換が好きで、他人の意見には真摯に耳を傾け、常に学ぼうとする姿勢がある。
代々ブドウ造りをしてきたキッシンガー家は1983年に元詰めを開始した。モーリッツは4代目にあたり、父親から畑を分けてもらい独自のラインナップとなるワインを醸造している。モーリッツが自分のワインを初めて造ったのは2018年だった。ビオディナミの哲学やそこで提唱されている具体的な農法と共鳴した彼は、最初のビンテージを造る数年前から土壌の改良を始めた。土壌の活性化に着手し始めた頃、その試みがどれほど意義があるものなのか不安もあったが、年々生命力を増す畑を見ると、その道が正しいことが実感できた。それは特に難しいと言われるビンテージに如実に畑に現れる。周囲のいわばコンベンショナルな畑が疲弊している中、エネルギーを放つ自分の畑を見るとそれは大きな自信になる。彼が尊敬する多くの生産者が言うように、モーリッツも生産者の仕事は畑から始まると信じており、今後も自然を最大限に尊重したワイン造りを心掛けたいと言う。笑いと真剣さを忘れない彼から生まれるワインはまだまだ人々を驚かせることだろう。
(以上、輸入元情報より引用)[]