[造手] Moritz Kissinger / モーリツ・キッシンガー
[銘柄] Riesling / カンナ・リースリング
[国] Germany / ドイツ
[地域] Rheinhessen / ラインヘッセン
[品種] Riesling / リースリング
[タイプ] 白 / 辛口 / ミディアムボディ
[容量] 750ml
<ヴィンテージ情報>
2021年ヴィンテージに関して、モーリツ本人も非常に満足するヴィンテージになったと語っており、彼が21年にシャンパーニュ生産者「ムーセ・フィス」で研修した影響もあり、醸造面で進歩したと感じさせられる。使用するSO2も、「ムーセ・フィス」のセドリックが自家製造したもの。市販のSO2よりが純度高いため、微量で大きな効果を得ることができる。そのため、ワインの味わいがよりクリアになる。寡黙であった2020年とは大きく異なり、華々しくエネルギッシュに仕上がっている。オーム・ヴァイスと方向性は同じだが、リースリングの酸味が全体のトーンを上げていることが魅力。
<畑・栽培>
標高300m、東向き、石灰・レス・粘土土壌。平均樹齢は32年。収量40hl/ha。
<醸造>
自生酵母。手摘みで収穫後、3日間のマセレーション後、24時間かけてゆっくりとプレス。リースリングは酸素に敏感なため、酸素に触れないよう慎重に扱う。マストの一部を古いバリックで発酵させ、残りを600L樽で10ヶ月のシュールリー。その後、ステンレスタンクで6週間静置。無清澄、ノンフィルターで瓶詰め。SO2は瓶詰め時:5mg、トータル:64mg/L、ALC度数11%。生産本数5000本。
<ストーリー>
モーリッツ・キッシンガーはマインツから南に約20km下ったユルヴェルスハイムに拠点を置く若手の新星だ。モーリッツは何か面白いことがあると常に豪快に笑い、人の笑みを引き出すことがとても上手い。かと思うと、時折話し掛けづらいほど真剣な眼差しでグラスを見つめていたりする。とにかくワインに関する意見交換が好きで、他人の意見には真摯に耳を傾け、常に学ぼうとする姿勢がある。
代々ブドウ造りをしてきたキッシンガー家は1983年に元詰めを開始した。モーリッツは4代目にあたり、父親から畑を分けてもらい独自のラインナップとなるワインを醸造している。モーリッツが自分のワインを初めて造ったのは2018年だった。ビオディナミの哲学やそこで提唱されている具体的な農法と共鳴した彼は、最初のビンテージを造る数年前から土壌の改良を始めた。土壌の活性化に着手し始めた頃、その試みがどれほど意義があるものなのか不安もあったが、年々生命力を増す畑を見ると、その道が正しいことが実感できた。それは特に難しいと言われるビンテージに如実に畑に現れる。周囲のいわばコンベンショナルな畑が疲弊している中、エネルギーを放つ自分の畑を見るとそれは大きな自信になる。彼が尊敬する多くの生産者が言うように、モーリッツも生産者の仕事は畑から始まると信じており、今後も自然を最大限に尊重したワイン造りを心掛けたいと言う。笑いと真剣さを忘れない彼から生まれるワインはまだまだ人々を驚かせることだろう。
(以上、輸入元情報より引用)[]