[造手] Dario Princic / ダリオ・プリンチッチ
[銘柄] Vino Bianco / ヴィノ・ビアンコ
[国] Italy / イタリア
[地域] Friuli Venezia Giulia / フリウリ・ヴェネツィア・ジュリア州
[品種] Chardonnay Sauvignon Blanc Friulano / シャルドネ ソーヴィニヨン・ブラン ピノグリージョ
[タイプ] オレンジ / 辛口 / ミディアムボディ
[容量] 750ml

<畑・栽培>
「コッリオ」の丘の中腹、自宅周辺に所有。20年以上、一切化学薬品を使用していない。「3年に1回程度堆肥を撒く位で何もしなくて大丈夫。下草と葡萄枝が肥料になる」
白亜紀初期〜第三紀漸新世の泥岩や粘土土壌。「コッリ・オリエンタリ・フリウリ」よりも古い土壌。この地域特有の「ポンカ」と呼ばれる石灰岩が特徴。

<醸造>
開放発酵桶で全ての葡萄を一緒に発酵させる(ピノ・グリージョは収穫は別に行い、発行中のモストに後から追加する)。マセレーションはヴィンテージによるが 7日間程度。発酵終了後、一部の澱を抜き取り、ステンレスタンクと大樽で9ヶ月程度熟成。粗いフィルターにかけてアッサンブラージュ。その後、3ヶ月程度落ち着かせてからボトリング。

<ノン・ストレスな2018>
ダリオ・プリンチッチの大人気ワイン、ダリオ・ビアンコとロッソが入港。2016,2017, 2018 と天候に恵まれてストレスなくワイン造りに専念できたダリオ・プリンチッチ。2 人の息子が畑仕事に参加。既に醸造に関してもダリオを中心に皆でやるようになりました。更にラディコンの娘さんがプリンチッチ家に嫁いだのでサシャ・ラディコンまで一緒に働いています。畑も近いので畑の仕事はサシャも含めて皆でダリオ・プリンチッチ、ラディコンの畑をやっています。※勿論、醸造は別です。公私ともに充実しているダリオ。ワインも何のストレスも感じさせない伸びやかな美味しさ。もはや熟練のワイン造りと言った感じですね。ヨスコ・グラヴネルの気難しさ。ロンコ・セヴェッロの繊細さ。そしてダリオは何とも言えないチャーミングさが個性ですね。

<ストーリー>
元々は居酒屋用ワイン
ご存知の通り、ダリオ・ビアンコは元々、ダリオが経営していた居酒屋で提供していた地元用のまぜこぜワインでした。居酒屋でしか飲めなかったワインだったんですが、萩野さん(現アトリエ・オッペ)が頼み込んで、日本のみへ輸出が始まりました。とは言え、買い葡萄なんかではなく、ダリオの畑の若い樹を使ったカジュアルワインだったんです。当初は樹が若いですし、ダリオも若かったので、還元していたり、揮発酸が高めだったりと色々ありましたが、楽しく美味しいワインでした。勿論、日本で一気に人気になり、ダリオは居酒屋を止めた事もあり、大人気ワインとなりました。その後、日本以外にデンマーク等、一部の理解ある国へも輸出がされるように…。
ここ最近は、ダリオの畑の平均樹齢が上がり、良い状態になった為に、このワインの生産量は減り続け、日本への割当数も極僅かになってしまいました。そして中身も大きく変わりました。残り物的な混ぜこぜワインではなく、品種個性をしっかり考え、この地方の伝統的アッサンブラージュワインを目指しています。そして、ヴィンテージ毎にタンクに保管し、複数のヴィンテージをアッサンブラージュする事で美味しい状態を造り上げているんです。

長期マセラシオンでも人なつっこい『トレベツ』
オスラヴィアの代名詞ともなった長期マセラシオンによるオレンジワイン。その中でもダリオのワインはその人柄を表 すように人なつっこく華やかな味わい。

スタンコ・ラディコンに学んだ
世界的にも「オレンジワイン」として人気となった「コッリオ」。有名生産者が揃うが「ダリオ・プリンチッチ」のワインはその中でも個性的。 「ヨスコ・グラヴネル」の親友であり、「スタンコ・ラディコン」やラ・カステッラーダの「ニーコ」とは同級生。仲良しの造り手達は歴代ワイン造りの家系。 「ダリオ・プリンチッチ」は違った。若い頃は近隣のレストランやホテルに食材や「グラヴネル」「ラディコン」 のワインを卸す仕事をしていた。
『サラミ、チーズ、ワイン。地元の職人による美味しいものだけを扱っていた。美味しいものを知ることはワイン造りで最も大切』
友人の造り手達のワインが人気になっていく中、ワイン造りへの情熱を抑えられず、1993年にワイン造りを開始する。
『栽培、醸造の技術的なことの多くはスタンコ・ラディコンから教わった。彼のワインが一番好きだったし、 一番シンプルだったから』
コッリオの人気生産者の中で最も歴史の浅い造り手だが独特の個性で今や大人気となっている。

マセラシオンは短く変更
10年間ワインは全く売れなかった。「ラディコン」や 「ラ・カステッラーダ」「グラヴネル」が世界的に注目を集める中、彼等は経営するバールで自分のワインを販売していた。
『ダリオ・ビアンコとロッソは余ったワインをブレンドし たもので、元々自分の店で提供していた』
彼等のワインを早くから理解し、応援してくれた日本の為に閉店した今でも日本とベルギーの為にダリオ・ビアンコ とロッソを造り続けている。
2004年、自然なワインの造り手達が開催している試飲会「ヴィッラ・ファヴォリータ」で「ビアンコ・トレベツ」 が注目を集める。
『トレベツはマセラシオンをした白ワインなのに華やかで女性的。他の造り手のワインと比べて全く違った個性を持っていた』
彼等のワインはマセラシオンをしても、果実のピュアさやジューシーさが残っていてシリアスすぎない。 飲み手を楽しくさせる美味しさがある。最近のダリオ のワインは更に軽やかさが増している。
『マセラシオンを少し短くして品種個性を感じられる ようにした。昔の自分のワインは重すぎた。華やかで楽に飲めるワインが理想』
ワイン造りはスタンコ・ラディコンに教わった。しかし、 ラディコンとは全く違うワイン。ダリオの人柄を表すようにチャーミングで近寄りやすい。
『スタンコのワインは大柄で屈強な男という感じ。僕等のワインは柔らかい女性のようなワイン。人がワインを造るから』
(以上、輸入元情報より引用)[0]
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