[造手] Giuseppe Mascarello / ジュゼッペ・マスカレッロ
[銘柄] Barolo “Monprivato” / バローロ・モンプリヴァート
[国] Italy / イタリア
[地域] Piemonte / ピエモンテ州
[品種] Nebbiolo / ネッビオーロ
[タイプ] 赤 / 辛口 / ミディアムボディ
[容量] 750ml
<輸入元コメント>
厳しい基準をクリアし、優良ヴィンテージのみ瓶詰めされる、まさに「王道」を行くバローロです。
<畑・栽培>
「モンプリヴァート」はバローロエリアの中心部にあるカスティリオーネファレット村の標高280メートルに位置します。ジュゼッペ・マスカレッロが単独所有するバローロ最高峰の畑で、1600年代からブドウ栽培の歴史が残っている貴重な畑です。農薬や化学物質を使用しない畑で健全なブドウが育つを言われています。土壌は、凝灰質、泥灰質に強い石灰質が特徴的で表土が白くなっている。栽培はビオロジック。一切の薬剤を排除。
<醸造>
例年10月中旬に手摘みで収穫されたブドウはセメントタンクとステンレスタンクで20〜25日間マセラシオンの後、スロヴェニア産のオークの大樽で38ヶ月間熟成されます。
<ストーリー>
古典的バローロの代表格
バローロの歴史上、絶対無視できない重要な造り手の1人。醸造所がバローロ・エリア外のモンキエロに位置するこ とが例外的に許されている唯一の造り手。
バローロの生きる歴史
伝統的なバローロと言えば必ず名前の挙がる造り手 「ジュゼッペ・マスカレッロ」。彼等のワインは他のどの 造り手のワインとも違う。 1881年、初代「ジュゼッペ・マスカレッロ」がモンフォルテ・ダルバで葡萄栽培農家を始めたのが始まり。
『1904年に初代の息子ムリッツィオがモンプリヴァートを購入した。この畑のポテンシャルを知っていた が、彼の重要な葡萄はバルベーラだった』
1919年には「モンキエロ」の製氷所だった建物を購 入、カンティーナに改装した。氷を貯蔵する倉庫だったので温度が低く保たれている。この温度の低さも 彼等のワインに影響を与えている。
『バローロの造り手はバローロのエリア内で醸造をし なくてはいけないという法律だが僕等は例外として モンキエロでの醸造を許されている』
1921年「モンプリヴァート」にネッビオーロ「ミケ」が 植樹され、この畑はバローロを代表する畑として神 格化されていった。 1967年、現当主「マウロ・マスカレッロ」が引き継い だ。現在、妻の「マリア・テレザ」、息子の「ジュゼッペ」と共にワイン造りを行っている。
伝統に回帰した90年代
「マウロ・マスカレッロ」は伝統的「ジュゼッペ・マスカレッロ」の歴史を次々に改革していった。 1970年から畑毎の個性を重視し、アッサンブラージ ュを止め、単一畑の醸造を始める。 1980年代はマセラシオンを30日まで短くし、ポンピング・オーバーを強めに行っていた。若いワインは良かったが熟成による深みに満足できなかった。
『1990年代に入ると先代と同じ60日の長期マセラシオンに変更。ポンピング・オーバーを止めピシャージュに戻した』
彼等のワインの最大の特徴である淡い色調は低い 温度のカンティーナで、あまり果実を動かさずに発 酵することで実現している。 果皮を必要最低限動かすことでバクテリアの繁殖を 防ぎながら、低めの温度でゆっくり発酵する。これで 過度な果皮からの抽出が起こらない。 発酵後半、温度上昇と共に色素は抽出され一瞬色 調は濃くなるが、すぐに色素は落ちていく。
『果皮を動かさないのでタンニン量は少なく良質の タンニンだけが残る。樽からのタンニンも無い。よって色素は安定せず落ちていく』
彼等にとって重要なのは色調ではなく、質の高いタンニンのみを残すこと。
1666年から残る畑
彼等の周遊畑は歴史的に見ても重要な畑ばかりだ が、やはり最も重要な畑は 1904年に取得した「モンプリヴァート」。標高280m の南西向き斜面に広がる モノポール。 凝灰質、泥灰質土壌に強い石灰質が含まれる。極端に痩せた土壌は表土が白い。 1つ北のカヴァロットが周遊する「ブリッコ・ボスキス」 はグレーがかった表土なので全く違う。
『1666年、既にモンプリヴァートは偉大な畑として 認定されていた。バローロの歴史上最も古い畑の 1つであり、バローロの典型』
「モンプリヴァート」は色々なクローンのネッビオーロが 栽培されているが、毎年良い葡萄を付ける樹にリボ ンを結んでいき最良の樹を選んでいる。
『リボンの付いた良い樹だけで造ったワインがカ・ディ・モリッシオ。骨格の大きさ、味わいの凝縮度。何をとっても1つ上のレベル』
(以上、輸入元情報より引用)[]