[造手] Petit Bonhomme / プティ・ボノーム
[銘柄] Acrobate / アクロバット
[国] France / フランス
[地域] Provance,Luberon / プロヴァンス地方、リュベロン
[品種] Grenache Blanc, Grenache Gris / グルナッシュ・ブラン, グルナッシュ・グリ(混植されているため比率は不明)
[タイプ] オレンジ / 辛口 / ミディアムボディ
[容量] 750ml
<ワイン名について>
『Acrobate アクロバット』とは文字通り「アクロバット=曲芸」の意味です。オレンジワインは、
アクロバットな行為と同じで、必ずしも成功するとは限りません。また、必ずしも全ての人が好む
ような味わいではありません。このようなことから、アクロバットと命名したそうです。
<醸造>
手摘みで収穫したブドウを手作業で除梗した後、2 品種を果皮と一緒にグラスウールのタンクで野生酵母のみで温度管理を行わずに自発的にアルコール発酵。7 日間のマセラシオン。圧搾後、ステンレスタンクに移してシュール・リーの状態でマロ発酵(自然に実施)と熟成。SO2 やその他の醸造添加物は一切加えずに醸造。無清澄、ノンフィルターで瓶詰め。SO2 は瓶詰め後のワインのネガティブな反応を避けるために、瓶詰め時に限り必要最小限のみ添加。
2021ヴィンテージの収穫日は 9/5。
アルコール度数 12.5 度。総生産量1,800 本。2022 年 6 月時点の SO2 トータルは 11mg/l。
<ストーリー>
ドメーヌについて
プティ ・ボノームは Fabien Chanavas ファビアン・シャナヴァによって、南仏リュベロン地方
の La Motte d'Aigues ラ・モット・デーグに 2018年に設立されたドメーヌです。
ブドウ畑は隣接するPeypin d’Aiguesペパン・デーグとLa Tour d’Aigues ラ・トゥール・デーグの村にあります。栽培面積は1.7ha で、グルナッシュ・ノワール、グルナッシュ・ブラン、グルナッシュ・グリ、セリーヌ(シラーの古代品種)を栽培しています。粘土石灰と粘土砂岩の土壌で、標高は 325~390m に位置しています。
ファビアンは 1983 年生まれ。父がワイン関係の仕事をしていたため、学業を修めた後、レストランで数年間サービスとソムリエの仕事をしていました。その後、オランジュの醸造学校で学び、地元のコーペラティヴで醸造責任者として、また馬による耕作の担当として10 年間働いていました。当時はナチュラルワインもビオディナミも実践していませんでしたが、ファビアンはこの間に、ビオディナミを実践する造り手やナチュラルワインの造り手を数多く訪問。ナチュラルワインの試飲会にも参加し、沢山のナチュラルワインを味わい、ビオディナミとナチュラルワインに魅了されていきました。
2015 年、ファビアンはコルシカに家族と共に移住。地元のビオディナミの巨匠、Comte Abbatucci コンテ・アバトゥッチで、セラーマスターと馬による耕作担当として働き始めます。しかし、父の急逝に伴い、コルシカ島を離れ、地元リュベロンに戻ります。そして、2018 年の 2 月に地元で小さなブドウ畑を購入。自分自身の理想のナチュラルワイン造りを始めたのです。フランス語で「faire petit bonhomme de chemin フェール・プティ・ボノーム・ド・シュマン」という格言があります。これは「地道に一歩一歩自分の道を進んでいく」ことを意味する表現です。ファビアンはヴィニュロンの仕事とは一日にして成るものではなく、様々な経験を重ねて少しずつ完成されていくものであると考えています。また、初めて取得した小さなブドウ畑の区画のリューディの名前がプティ・ボノームであったことから、ドメーヌ名をプティ・ボノームとしました。
畑と醸造について
ドメーヌの畑はビオロジック/ビオディナミで栽培されています。畑の処方には、スギナやイラクサ、アルファルファなどのビオディナミのプレパレーションを使用していますが、硫酸銅の使用は可能な限り少なくしています。ファビアンは特に畑を馬で耕作することをとても大切に考えています。馬で耕作することによって畑の土が踏み固められることがなくなり、地中の微生物の生命が自然に再生され
るからです。また、ファビアンは馬と一緒に働くことで、動物と触れ合い、親密になれるということもとても大事であると考えています。ブドウ木の畝の間は 2 匹の馬で定期的に耕作しています。ブドウ木の周りには自然に下草を生やすか、もしくは豆類などを一緒に栽培したり、はちみつを作ってくれる花などを生やしています。収穫は手摘みで行い、厳格に選果して、小さなケースで醸造所に運びます。
ワインは野生酵母で自発的に発酵させ、醸造添加物や SO2 は一切加えずに醸造されます。熟成後、無清澄、ノンフィルターで瓶詰めされます。ボトリング後のワインのネガティブな反応を避けるために、瓶詰め時に限り必要最小限の SO2 を添加します。ファビアンが目指しているのは、過度な重たさのない、ピュアで、フレッシュ感とフィネスを備えたジューシーなナチュラルワインです。初めてのヴィンテージは 2018 年。フランスのナチュラルワインショップで引き合いが強く、毎年リリースと同時に完売するほどの人気で、1年待ちでやっと日本への割り当てを確保し、輸入を始めることができました。スウェーデン、デンマーク、ドイツ、ベルギー、オーストリアなどにも輸出されています。
(以上、輸入元情報より引用)[]