マリーニ・ジェオルジェア / ゼロ・オット・ビアンコ 2021

B650

3,000円(税込3,300円)

[造手] Marini Georgea / マリーニ・ジェオルジェア
[銘柄] ZERO 8 Bianco / ゼロ・オット・ビアンコ
[国] Italy / イタリア
[地域] Lazio / ラツィオ州
[品種] Procanico / プロカニコ(トレッビアーノ・トスカーノ)
[タイプ] オレンジ / 辛口 / ミディアムボディ
[容量] 750ml

<畑・栽培>
彼らの畑はボルセーナ湖を直接見下ろせる海抜約400〜500メートル、南東方向に位置しており、当初から環境への影響を最小限に留めるよう配慮した畑は草刈りはするものの、不必要な耕作はせず、2-3年ごとに有機堆肥を施肥。ブドウの木を助けるために銅と硫黄のみ使用していますが、生態系をより強く、より弾力的にするという方向に向けてその使用量も年々減らし始めています。

<醸造>
9月初旬〜中旬に手摘みで収穫。除梗、破砕を行い果皮接触させたまま発酵。
土着酵母を使い温度調節は行わない。古いバリック樽で28ヶ月間熟成。瓶内熟成は2ヶ月。
二酸化硫黄の使用は最大で10g/100kg。

<ストーリー>
ラツィオ州ヴィテルボ県グラードリ。美しいボルセーナ湖に面した人口約1300人の小さな町。ワイン造りに適した地域でありながらグラードリを含むラツィオ州は20世紀後半まで大規模な工業的農業スタイルと土着品種ではない流行に合わせたブドウに重点を置いたワイン造りが氾濫、「低価格、低品質、大量生産」というありがたくない評価、レッテルを貼られていました。多くの農家が栽培したブドウを農業組合に販売するのみでは将来に希望を持つのは難しく、後継者になるべき若者が農業、町から離れて大都市へ向かうのも仕方のない流れだったかもしれません。グラードリの人口が1950年代に2400人ほどの規模であった事を考えれば多くの若者が町を後にしたことは容易に想像できます。

2000年代に入ると、しかしながら、土着品種のブドウ、テロワールを意識したワイン造りの息吹がイタリア各地で少しずつではあるものの、確実に増え始めます。
グラードリで生まれ育ったジェオルジェアとアレッサンドロの若いカップルは彼らの祖父、両親の土地で土着品種のブドウを最大限に活かしたワイン造りを決意、2008年“マリーニ・ジェオルジェア”が生まれます。
少し発音しにくいこのワイナリー名はオーナーであり、アレッサンドロの妻であるジェオルジェア(GEORGEA)に由来しますが、出生時の彼女の名前はジェオルジア(GEORGIA)。しかし、グラードリの町役場で出生届申請時に受付けした担当者の書き間違いによりジェオルジェアになってしまった、というイタリアでは起りそうなエピソードを含んでいます。

環境に優しいワイン造りは造り手である2人にとっては厳しく、リリースを開始するのに2010年まで待たなければなりませんでした。
もともとフィジオセラピストであったアレッサンドロは家計を助ける為、畑作業の合間をぬって二足の草鞋を履く状況が続きました。土着品種のプロカニコ、グレケット、アレアティコから造り出された彼らのワインがリリースされるや否やは高い評価を受けたのはテロワールを表現することに成功しているのみならず、その裏にある情熱すらも感じられるからかもしれません。栽培面積はわずか1ヘクタールほど、さらに生産量を抑えた彼らのワインは生まれ育ったグラードリの土地とそこに根付いたブドウ品種へのリスペクトが小さな奇跡と言えるでしょう。

(輸入元情報より引用)

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