イル・ファルネート / ブルット・ナトゥーレ 2020

D240

3,000円(税込3,300円)

[造手] Il Farneto / イル・ファルネート
[銘柄] Brut Nature / ブルット・ナトゥーレ
[国] Italy / イタリア
[地域] Emilia Romagna / エミリア・ロマーニャ州
[品種] Sauvignon Blanc 80%, Chardonnay 20% / ソーヴィニヨン・ブラン, シャルドネ
[タイプ] 白 / 発泡 / 瓶内二次発酵 / ミディアムボディ / ドサージュ・ゼロ
[容量] 750ml

<輸入元コメント>
2020年は収穫にも恵まれた果実的なヴィンテージ。もちろん酸もしっかりありますが、そこに肉付けされた果実が非常に心地よいスプマンテ。今年よりだいぶ値上げとなってしまいましたが、それでも味わいからはかけ離れた、素晴らしいクオリティのスプマンテ。

<畑・栽培>
樹齢10〜15年。
標高250mの緩やかな斜面、樹齢10-20年、強い粘土質。ビオディナミの手法を取り入れつつ、自然環境を尊重した循環型の栽培を追求。畑では一切の農薬、肥料(堆肥さえも)を使用せず、ボルドー液についても、畑を開始した2001年よりほとんど使わない。

<醸造>
除梗せずに圧搾、果汁のみで醗酵。ボトル詰めの前に保存していたモストを加え、
瓶内二次醗酵を行う。オリとともに瓶内12カ月の熟成、オリ抜きをしたのちにリリース。二次醗酵の酵母は使わず、ドサージュも行わないメトドクラッシコ(瓶内二次醗酵)のスプマンテ。

<ストーリー>
レッっジョエミリアとモデナの中間、南側に位置するカステッララーノの町。全くゼロの状態からこのワイナリーをスタートさせたマルコ・ベルトーニ、彼には決して譲れないこだわりと強い意志があった。
2000年、町はずれの丘陵地(Collina)、第二次大戦前にはブドウ畑が広がっていた土地でありながら、 現在は放棄地とされている土地を手に入れたマルコ。標高250mの緩やかな斜面は、昼夜の寒暖差、そして強い粘土質、乾燥した風とまさに恵まれた環境が整っていた。
元来ブドウ農家ではなかったマルコ、しかしながらサッスオーロの町で幼い頃から見てきたワイン造りに強い憧れを持ってきた。地域伝統のランブルスコ、そして彼が最も魅力を感じていた地酒ともいえるベスメイン(マルツェミーノの古い呼び名)、そしてスペルゴラ。2001年より、段階的に植樹を行い、現在8ha。黒ブドウはマルツェミーノ、カベルネ、ランブルスコ、グラスパロッサ。白ブドウはスペルゴラ、ソーヴィニヨンブラン、シャルドネを栽培。
効率を考えた近代的な農業を嫌うマルコ、あくでも手作業を中心とし、ビオディナミ式の農業を取り入れつつ、自然環境を尊重した循環型の栽培を追求。畑では一切の農薬、肥料(堆肥さえも)を使用せず、ボルドー液についても、畑を開始した2001年より1 回も使われたことがないことに驚かされる。「この年は元来湿度の問題が全くと言っていいほど起きない、そのためカビの問題が起きる心配がないんだ。」そう話すマルコ。使用されるのはビオディナミ式の調剤を中心に、ハーブの煎じ液とごくわずかな硫黄物のみ。強い粘土質のため、緑肥と数年に一度土地を好転する必要はあるものの、それ以外は全くと言っていいほど、手をかけない(不必要な剪 定や除葉、選果も行わない)と語るマルコ。
「自分にとってマルツェミーノやスペルゴラは、とても身近なワインだった、それこそ常にテーブルにある、そんな存在。 だから無為に凝縮したワインを造ることよりも、当時当たり前にあった景色・伝統を残していきたいんだ。」そう話す彼。あくまでもテーブルワインとしての存在を求める、反対を言えばそんな当たり前の事さえなくなりかけている現実に、逆らうこと。 これこそが彼の揺るぎない信念ともいえる。
醸造においては、少なからず温度の管理はするものの、不必要な酵母添加を行わず、ごく最低限の亜硫酸を使用するのみ。「ここ最近、ようやく品種として確立されたスペルゴラというブドウ、結実のまばらさと、粒の小ささ。そして最も特徴的ともいえる強い酸を持ったブドウ。」、梗の部分まで完熟させたスペルゴラは除梗せずにそのまま圧搾。果汁のみの状態で醗酵を行い熟成。2013年よりリリースされたフリッツァンテは、醗酵が終わったのちにボトル詰め。スペルゴラから造ったモストコット(煮詰めた果汁)を少量添加し瓶内二次醗酵を行う。その後スポッカトゥーラ(オリ抜き)せずにリリース。
マルツェミーノは屋外にある大型のセメントタンクにて約2週間のマセレーション (果皮浸漬)、野生酵母による醗酵を促す。圧搾後春まで、外気の寒さを利用してオリ引きを行う。使い古した木樽(500L)に写し12ケ月の熟成。酸が非常にデリケートで、栽培の難しいとされるマルツェミーノでありながら、驚くほど純粋で直観的な味わい。そして、すべてのワインに共通する骨太な酸と果実的な雰囲気。醸造的な未熟さを埋めるのに十分な素材のよさ。素晴らしい信念と情熱を持った造り手の一人です。

(輸入元情報より引用)

[0]

カテゴリーから探す