カ・デル・コンテ / ヌーヴォラ・ビアンカ 2017

B799

5,000円(税込5,500円)

[造手] Ca' del Conte / カ・デル・コンテ
[銘柄] Nuvola Bianca / ヌーヴォラ・ビアンカ
[国] Italy / イタリア
[地域] Lombardia / ロンバルディア州
[品種] ピノ・ビアンコ50%、シャルドネ40%、リースリング10%
[タイプ] オレンジ / 辛口 / ミディアムボディ
[容量] 750ml

<このワインについて>
ヌーヴォラ・ビアンカは「白い雲」という意味。エチケットにはおデブのイラストが、彼の願望を入れ込んだ雲と一緒に描かれています。このワインで彼らが表現したかったのは、環境に対するリスペクトです。その思いがエチケットの雲の中に描かれています。

<ティスティングコメント>
昨年オーダーしていたおかわり2017年がようやく届きました。以前より落ち着きを感じるトーン、カラメル紅茶のようなイイ香り。アーモンドや杏子も感じられます。上品になったと思いました。
果実味は相変わらず超豊潤。少し甘みがあるので強い酸もタンニンも抱き込み一体感が生まれています。熟成したおかげでかなり良い状態になっていました。文句なく美味しいです。溢れる果実感をお楽しみください。

<畑・栽培>
シャルドネとリースリングは樹齢40年の石灰を多く含む層、ピノ・ビアンコは樹齢13年の泥質に少しの石灰。9月上旬収穫。

<醸造>
ステンレスで自然酵母発酵、マセラシオンは40日間。その後フランスオークの古いバリックで8ヶ月間熟成。ノンフィルター。オルトレポー・パヴェーゼで唯一のピノビアンコを使用したワイン(その後ピビブムができましたが)。SO2無添加。

<ストーリー>
ロンバルディア州パヴィアにワイナリーを構え、当主パオロの両親からの畑を引き継ぎ2003年にワイナリーを設立、2012年に元詰めを開始した小さな生産者。自然のリズムと調和、未来の子供達に残せる自然環境を守ろう、という考えを持ち、無農薬栽培を貫いています。2017年にビオロジックの正式な認証も取得しました。
30年間体育教師をしていたパオロは、とてもエルギッシュな男です。年齢は64歳ですが、元気に畑の仕事、醸造を兼任しています。教師時代にはボスニア等の戦後復興支援やボランティア、発展途上国での開発支援などに参加し、イタリアという国を飛び越え、パワフルな人生を歩んできました。穏やかでユーモラス、会話にたくさんのジョークが混じる陽気で自由な雰囲気の男ですが、彼の畑への考え方、行動力、説得力のある説明は今までの人生を強く生きてきたのだと感じさせます。
ワイナリーではナチュラルでおいしいワインを生み出す事に加えて、葡萄栽培を通してパヴィアの自然環境が健全になる事を目指しています。パオロは昔から「無知と戦ってきた」と言いました。知らないことは恥ずべきことではないが、知ろうと思わないことは愚かだと考えています。様々な経験を積んできてもなお現在は葡萄栽培、醸造を学び、他の物事にも強い関心を示す事を継続しているのです。話し方や立ち振る舞いを見るだけで彼が魅力的な男だと十分に解ります。

ユニークなエチケットがとても魅力的な彼のワインですが、このデザインは友人の絵本作家の「マルゲリータ・アッレーグリ」に描いてもらっています。個性的なおばさんとおじさんが印象的です。これは自分達の育てているブドウ樹をそれぞれイメージしており、樹齢を人の年齢に合わせて外見も描かれています。約40年の樹齢のブドウ達と付近を見てパオロは「僕のおばちゃん達は今日も元気だ!」とユーモラスに話していました。葡萄への愛情が表れた楽しい表現だと素直に思います。
栽培品種は主に、シャルドネ、ピノネロ、リースリング、ピノグリ、ピノビアンコがあります。パオロが個人的に好きな品種である「ティモラッソ」も近年になって栽培が開始されています。エリアとしてもトルトーナに近いとはいえ、ロンバルディア州でこの品種を醸造する事はとても興味深いです。
所有する畑はワイルドで生命力に満ち溢れています。標高370mに位置し、なだらかですが角度があり日照条件にも恵まれています。
畑内には葡萄以外の植物をあえて共生させています。極端に増やそうとしなければ自然な範囲内での共生は土地に良い影響を与えると考えているからです。
畑の真横には森があり、その森のおかげで虫や病害などのリスクが軽減されているそうです。土壌個性は基本的には粘土質ともろい石灰を含んでおり、樹齢の高いエリアはより粘度が強く、葡萄に力強さをもたらします。
ワイン醸造学は基本的に独学ですが、ナチュラルなワインにインスパイアされてワイナリーを始めた為、亜硫酸を極力抑えたワイン造りを行います。
白ワインには驚く程の果実味が備わっており、非常に充実した味わいです。長いマセラシオンをしているからではなく、葡萄自体がとても良い状態であるからこそ、この充実感が出るのだと思います。
反してピノネロはマセラシオンを短く終えているので、品種の重くないチャーミングな側面が生きたワインとなっています。ダシ感のある果実味と勢いを感じますが、重くなく優しい、まさにナチュラルな赤ワインの理想という出来栄えです。品種的にはオルトレポーにも使われる品種を多く使用していますが、付近のワインとは明らかに一線を画す出来栄え、畑や土地への愛情とナチュラルなワインへの情熱が一体化したワインと言えるでしょう。

教育者、そして戦後復興支援など強い道徳心を持って生きてきたパオロ、そんな彼のユーモラスな感性が合わさったワインはこれからも私たちを楽しませてくれるでしょう。



(輸入元情報より引用)

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