[造手] Oddero / オッデーロ
[銘柄] Barolo "Brunate"/ バローロ・ブルナーテ
[国] Italy / イタリア
[地域] Piemonte / ピエモンテ州
[品種] Nebbiolo / ネッビオーロ
[タイプ] 赤 / 辛口 / フルボディ
[容量] 750ml
<輸入元コメント>
既に開いて美味しい状態!明るい果実が中心だが、例年以上に複雑味が強く、シリアスさを増しています。タンニンは甘く溶け込んでいますが量は多く、酸度も高いですが果実の大きさに隠れています。
<2016年ヴィンテージ>
最高の年!ここ最近では2010年以来の素晴らしいヴィンテージとなった 2016 の単一畑3種をリリースです。★★★★★最高評価のブルナーテ、ロッケ・ディ・カスティリオーネ、ヴィレッロというバローロの重要な 3 つの畑の最良年2016!少しエアリーで上に抜けていくような飲みやすさを持っていますが、2016年らしい骨格も併せ持っていますので、熟成した時には全く違う世界を見せてくれるはず。
<畑・栽培>
バローロ/ラ・モッラ。オッデーロは西側の中腹〜上部を所有。樹齢60年で標高は300m。日照量が比較的多く、痩せている区画。マリオ・マレンゴよりも上部にあり、若干東向き。僅か0.4ha なので年産 2,000本以下。
97年から徐々に有機栽培に移行。 現在、全ての畑は有機栽培。畑ではコンポストと硫黄、極少量の銅のみが使われ る。除草剤、防虫剤は一切使用しない。ティニョーラ(害虫)にはホルモン剤を使用。ホルモンを麻痺させることで交尾できなくなり、その結果、 害虫の数が減っていく。彼等の畑は各地に点在し、1つ1つは非常に小さいので隣の畑の影響も受けやすい。隣の造り手とも協力し合い有機栽培を推進している。特徴はネッビオーロのクローンの多様性。古くから所有しているので 16種類以上のクローンが混在している。有機栽培の次に畑で取り組んでいるのが葡萄樹の循環型自主生育。ツルをできるだけ切らずに自由に 伸ばすことで葉を増やし、光合成を助成。2010年から完全なビオロジックが導入された
<醸造>
ステンレスタンクで発酵、マセラシオンは25日。マロラクティック発酵は12月までゆっくりと続く。温度は28度以下に設定。熟成は20hlの中樽で30ヶ月。
<ストーリー>
現存する『バローロ最古』の造り手
「ヴィーニャ・リオンダ」「ブルナーテ」「ブッシア」「ヴィレッロ」「ロッケ・ディ・カスティリオーネ」とバローロの重要なクリュ の良い区画を所有する伝統的バローロの老舗が復活。
60年代にバローロ DOCG の元になる法規制を作ったのはアンジェロ・ガヤのお父さんジョヴァンニとリナルディ家。そしてオッデーロでした。それ位、古くからバローロの重要な人物としてオッデーロは存在していました。そして、戦後間もない頃、まだクリュの概念すらない頃にバローロの条件の良い畑を買い集めたのがオッデーロだったのです。
だからこそ、彼等の所有畑は「ヴィーニャ・リオンダ」「ロッケ・ディ・カスティリオーネ」「ブルナーテ」「ヴィレッロ」「ブッシア・ヴィーニャ・モンドゥーカ」と名だたる優良畑のみ。しかも、それぞれの畑の素晴らしい区画をしっかり持っているのです。
1878年初めてのボトリング
現存するバローロ、バルバレスコの造り手の中で最も 古い歴史を持つと言われる「オッデーロ」。 今も1700年代に建てられた当時のカンティーナで 醸造している。初めてボトリングしたのは1878年。そ れ以前はダミジャーナで販売していた。
『60年代にジャコモ・オッデーロがアンジェロ・ガヤの 父ジョヴァンニやリナルディ等と共に DOCG の元に なるバローロの法規制を作った』
第 2 次世界大戦後、荒廃したランゲの畑は農民に 手放されていったが、ジャコモは畑を買い足していく ことを決意。 そのお陰で現在でもラ・モッラ、カスティリオーネ・フ ァレット、セッラルンガ、モンフォルテ、バルバレスコと 幅広い地域の最良の畑を所有している。
『各地域の最良の畑を所有しているのは僕達だけ。 長い歴史のお陰。同じ醸造方法で各地域の最良の 畑の葡萄を醸造するからテロワールが解る』
彼等の所有する畑は「ブルナーテ」「ヴィーニャ・リオ ンダ」「ブッシア」「ヴィレッロ」と各地域の最良の畑ば かり。他の造り手ではあり得ない豪華さ。 そして、特殊なのがバルバレスコ。法律ではバルバ レスコの葡萄をバローロ内で醸造するとランゲ・ネッ ビオーロになってしまう。
『バローロで唯一醸造を許されているバルバレスコ がオッデーロのバルバレスコ・ガッリーナ。法規制前 から造っているから例外で認められている』
1997年より有機栽培に転換
所有畑は 35ha。90歳を越えた先代から1997年に 栽培・醸造を受継いだ娘の「マリアクリスティーナ」が全ての畑を有機栽培に切り替えた。
『先代の時代は農薬が推奨された時代だったが、 少しずつ減らし、97年から徐々に有機栽培に移行。 現在、全ての畑は有機栽培となった』
畑ではコンポストと硫黄、極少量の銅のみが使われ る。除草剤、防虫剤は一切使用しない。
『ティニョーラ(害虫)にはホルモン剤を使用。ホルモンを麻痺させることで交尾できなくなり、その結果、 害虫の数が減っていく』
彼等の畑は各地に点在し、1つ1つは非常に小さいので隣の畑の影響も受けやすい。隣の造り手とも協力し合い有機栽培を推進している。
『僕等の大きな特徴はネッビオーロのクローンの多様性。古くから所有しているので 16種類以上のクローンが混在している』
有機栽培の次に畑で取り組んでいるのが葡萄樹の循環型自主生育。ツルをできるだけ切らずに自由に伸ばすことで葉を増やし、光合成を助成。
『ツルを切る事で葡萄を凝縮させる造り手が多いが、 僕等のスタイルではない。グリーンハーヴェストもほぼしない。過度な凝縮は必要ない』
有機栽培によって厳しい環境で育つ葡萄は自然と収量を落としてくれる。グリーンハーヴェストは収量制限ではなく、風を通す為に行う程度。
凝縮感ではなくバランス
一時期はバリックを試したり、ステンレスタンクでの発酵も試みたが、現在はセメントタンクでの発酵に戻し、 バリックは廃棄された。
『セメントで自然酵母のみでゆっくり発酵。温度管 理はしない。マセラシオンは葡萄の状態に合わせて20-30日』
「マリアクリスティーナ」とその子供達によって伝統的 オッデーロの味わいは復元された。 古いスラヴォニアの大樽を主に、「フォラドーリ」や「ロ アーニャ」も愛用するオーストリア産ストッキンガー社の大樽を使用。
『ストッキンガーは樽材が厚く、目が詰まっているので酸素供給率が低い。タンニンも少なく、香、口中の甘みがほとんど出ない』
そして「DRC」「パカレ」も愛用するフランス産グルニ エの大樽も良い結果を出している。
『1年目の樽はバルベーラと相性が良い。2-3年はランゲ・ネッビオーロ。その後、4年目からバローロに使用する』
透き通った色調の彼等のワイン。過度な凝縮や抽出を嫌い、パンチングダウンを行わない。最低限の ルモンタージュのみで発酵を続ける。
『全てのバローロの醸造は同じで良い。テロワールの違いだけが味わいを造り出す。何故ならオッデーロはバローロ最良の畑を所有しているから』
(輸入元情報より引用)
[]