インドミティ / オザイ 2020

E092

4,100円(税込4,510円)

[造手] Indomiti / インドミティ
[銘柄] Osai / オザイ
[国] Italy / イタリア
[地域] Veneto / ヴェネト州
[品種] Tai Rosso(Friulano Rosso) / タイ・ロッソ(フリウラーノ・ロッソ)
[タイプ] ロゼ/ 辛口 / ミディアムボディ
[容量]750ml

<ティスティングコメント>
濃いサーモンピンクの綺麗な色合い。バラやサクランボ、ローズピップなどの心地良い香り。柔らかくフレッシュで瑞々しい口中はエレガントで、チェリーのニュアンスが感じられる。フィニッシュにはイチジクのノートと共に旨味が広がる。2020年ヴィンテージのアルコール度数は12度。

<畑・栽培>
ヴィチェンツァから南へ車で30分の距離にあるコッリ・ベーリチ地区。畑の表土は石の多い赤色粘土で、基盤岩は石灰岩。平均樹齢は40年。ビオディナミの手法を取り入れたビオロジック栽培。除草剤や農薬は一切使われず、堆肥やコンポストなども用いない。畑には雑草や花、下草などを生やして生物多様性を維持している。急こう配で石の多い畑であるため、今のところ耕耘はしておらず、摘芯やグリーン・ハーヴェスト、除葉などは、品種や区画、あるいはその年の天候や状況に応じて実施。

<醸造>
2020ヴィンテージは 9月10日に手積みで収穫。ブドウを完全に除梗した後、ソフトなパンチングダウンを行いながら 3 日間の果皮浸漬。その後、圧搾して果皮と果汁を分離し、グラスファイバーの発酵層で温度管理せずに、野生酵母のみで自発的に発酵。酵素や酒石酸、濃縮物、矯正剤、安定剤、その他の醸造添加物は一切付け加えずに醸造。その後、シュール・リーの状態で自発的なマロ発酵と熟成。収穫翌年の初夏に無清澄、ノンフィルターで瓶詰め。ボトリング後のワインのネガティブな反応を避けるために、瓶詰め時に限り必要最小限のSO2を添加する。2021年 11 月時点のSO2 トータルは15mg/l。総生産量1,500本。

<ストーリー>
Indomiti インドミティは Simone Ambrosini シモーネ・アンブロジーニがヴェネトで立ち上げたナチュラルワインのプロジェクトです。1992 年生まれのシモーネは、高校卒業後世界の果てまで旅をしたいと思い、丸 1 年をかけてオーストラリアとニュージーランドにまで旅に出ました。旅の間は単純な労働者として農業に従事していました。シモーネは、旅の終わり、ニュージーランドの家族経営のワイナリーで働いたある日、今でも彼自身説明できない感情に襲われ、ワイン造りを自分の人生の道とすることを決めたのです。イタリアに戻ったシモーネはトレント大学とウディネ大学で醸造学とブドウ栽培を学びました。その後トレンティーノやアゼルバイジャン、モンタルチーノ、ブルゴーニュ、ヴェネトなどの様々なワイナリーで研鑽を積みました。そして、26 歳の時に自分自身でワインを造ろうと決断したのです。
しかし、ブドウ畑もセラーもトラクターも何もなく、彼に言わせると「完璧なスタートでした」。
そこで、彼は畑とセラーをレンタルしてもらえないか、周辺の色々な生産者を訪ねて回ったのです。程なく、生まれ故郷であるヴィチェンツァ近郊のコッリ・ベーリチ地区 Arcugnano アルクニャーノの村の Lago di Fimon フィモン湖を見下ろす 2.7 ヘクタールの古木のブドウ畑を借りることができたのです。こうして、2018 年から、「インドミティ」のプロジェクトがスタートしました。
アンブロジーニは当初からテクノロジーや化学を排した可能な限りアーティザナル(職人的)な方法でブドウを栽培したいと考えていました。彼の家族は全く別な仕事に就いていることもあって、彼は長靴と剪定バサミとミニトラックを改造したトラクターだけで、たった一人でブドウ栽培を始めました。

畑はビオディナミの手法を取り入れたビオロジックで栽培されています。除草剤や農薬は一切使われず、堆肥やコンポストなども用いません。畑には雑草や花、下草などを生やして生物多様性を維持しています。急こう配で石の多い畑であるため、今のところ耕耘はしていません。剪定や収穫、瓶詰めなどの栽培と醸造における一つ一つのプロセスは、ビオディナミカレンダーに則って、天体と月の位置を考慮した最適の日に行っています。摘芯やグリーン・ハーヴェスト、除葉などは、品種や区画、あるいはその年の天候や状況に応じて実施しています。
しかし、当初は醸造所もありませんでした。そこでシモーネは何人かの造り手を訪ねて、収穫の数週間だけでもセラーに居候させてワインを醸造させてくれないかと訪ね回ったのです。間借りできるセラーが見つかったのは 2018年の収穫の僅か数週間前でした。初ヴィンテージとなった 2018 年物は全てのワインが星空の下で熟成されました。というのも、スペース上の理由から、熟成タンクは屋外でキャンプのような状態で、太陽と雨、風、雪に身を委ねて熟成されたのです。まさにインドミティ(不屈)のワインです。
インドミティの畑はヴィチェンツァから南へ車で 30 分の距離にあるコッリ・ベーリチ地区にあります。畑の表土は石の多い赤色粘土で、基盤岩は石灰岩。平均樹齢は 40 年。ガルガネーガ、ソーヴィニョン・ブラン、ピノ・ビアンコ、タイ・ロッソなどを栽培しています。ここはヴェネト州の山岳地帯で美しい風景が広がっています。この地区には、同じナチュラルワインの造り手としてダニエーレ・ポルティナーリやサウロ・マウレ(イル・カヴァッリーノ)などがいます。

ブドウは手摘みで収穫され、小さなケースで醸造まで運ばれます。そして、野生酵母のみで自発的に発酵されます。必要最小限の SO2 以外には何も添加せずに醸造され、無清澄・無濾過で瓶詰めされます。シモーネ・アンブロジーニは自分のワインがテロワールを語ってくれることを、そしてワインを味わう人がコッリ・ベーリチの大地を感じ、その精神と価値、環境と人間の尊重、コミュニティとの調和、様々なしがらみからの独立、希望などを味わって欲しいと考えています。彼は、インドミティの精神は以下の 3 つの言葉で表されると語っています。
1. 古木のブドウ木
2. 若々しい人間
3. 永遠の反抗的精神
『私の夢の 1 つは、世界の一部を切り取り、そのピースの世話をして、物質と精神の秩序を整えることです。私は、不屈のブドウ畑の中に私の生きる術として、そのことを見つけました。ピースは何かに服従することはなく、自由に満ち溢れています。』
ワイナリー名の Indomiti インドミティとは、「不屈な」とか「服従しない」を意味する言葉です。誰にも束縛されず自由にワイン造りをするというシモーネ・アンブロジーニの強い想いが込められた言葉です。シモーネは「遊牧民」、現代で言う「ノマドワーカー」、「ノマドワーキング」のように、毎年異なる生産者のセラーを転々としています。2019 年と 2020 年はサウロ・マウレ(イル・カヴァッリーノ)のセラーを間借り。2021年からはヴィチェンツァ近郊の Buganoブガーノの集落にあるワイナリーの醸造所を間借りしています。

インドミティのワインはアートワークであり、エチケットにはエナチュラルワイン生産者としてのシモーネ・アンブロジーニの人生の旅についての美しい小さな物語が表現されています。エレガントで美しく、生き生きとした活力を備えた彼のワインは、2018 年の初ヴィンテージからイタリアで大人気となりました。その後、RAW WINE BERLIN と VINI DI VIGNAIOLI PARIS の二つのナチュラルワインのフェアで大評判となり、あっという間に入手困難なワインになってしまいました。ドイツ、チェコ、ベルギー、デンマーク、英国、アメリカなどに輸出されています。
(以上、輸入元情報より引用)[]

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