[造手] Damijan /ダミアン
[銘柄] Ribolla Gialla Selezione / リボッラ・ジャッラ・セレツィオーネ
[国] Italy / イタリア
[地域] Friuli Venezia Giulia / フリウリ・ヴェネツィア・ジュリア州
[品種] Ribolla Gialla / リボッラ・ジャッラ
[タイプ] オレンジ / 辛口 / ミディアムボディ
[容量] 750ml
<輸入元コメント>
ダミアン曰く「これは毎年造るものではない、自分が日々畑と向き合う中で、数年に一度あるかないか、本当の意味で最高の収穫だと呼べるヴィンテージ、そしてその中で最高と呼べる区画だけで造られる、【究極】と言ってもいい特別なリボッラ ジャッラ。」
2010年は、2005年に続いて寒さと雨に悩まされた厳しいヴィンテージ。しかしその影響は決してマイナスだけではなく、ボトリティス(貴腐)の恩恵を最大限に受けた素晴らしい恩恵を受けたヴィンテージ。そして、さらにモンテカルヴァリオの畑で最高のポジション、収穫を遅らせ、最終日に収穫したリボッラ ジャッラだけで醸造。
2005と違い、大樽のスペースに余裕があった事もあり、大樽で 7年、ボトル詰め後3年、合計10年というダミアンの願望を叶えた究極のリボッラ ジャッラ。
毎度のことですが、「高いっていうなら買わなくていい!オレが自分で飲むから!」というダミアンの覚悟によって、エヴィーノ史上最高級なワインとなってしまいました。あまりにも高い価格に、調整もどうにもなりませんでした、、。ここまで来ると、レ コステの Vigne Vecchie が手頃にく思えてしまう錯覚に陥ります、、汗。実は収穫より10 年となる 2020年にリリースされ、昨年末に入港しておりました。しかし昨年は緊急事態宣言真っ只中という事もあり、どうにもご案内できずに 1 年経ってしまいました。その価格に驚かされる反面、やはりそれに恥じない圧倒的なヴォリューム感、味わいの深さ、幅そして奥行きととめどない余韻の波、、。もはや言葉は要らないかもしれません。さらにこれから先の計り知れなさ、可能性を持ったとんでもないリボッラ ジャッラ。興味を持っていただけましたら幸いです!
[醸造] リボッラ ジャッラ、収穫後、開放式の大樽にて約 90 日のマセレーション。、圧搾後、大樽にて 7年間の熟成。ボトル詰め後3年間熟成の後、2020年にリリースされた 2度目となるリボッラ ジャッラのセレツィオーネ。
2005年に続き、収穫の時点で大半のブドウにボトリティスが回ったヴィンテージ。
中でも最も良い区画のリボッラのみ収穫を遅らせ、さらに成熟させたブドウを粒単位の選果を行いながら収穫。2005年と異なり、自分の思い描く長期間の大樽での熟成を初めて成し遂げた、すべてが規格外のリボッラ ジャッラ。その味わいには衝撃と覚えるほど、、そのあまりにも高い価格には、ダミアンの揺るぎのない自信が感じられます。
<ストーリー>
前に進み続けることが当然!と言わんばかりの揺るがない強い意志と、積み重ねてきた経験。
1998年よりカンティーナを立ち上げ、リボッラジャッラをはじめとしたフリウリ特有のブドウを栽培。土地への最大限の敬意、概念に囚われない醸造、果皮の本質を見せるワイン、揺るぎない信念(頑固さ)をもつダミアン。「畑での仕事量こそがワインの根幹を成す」その言葉通り、畑仕事への追及はどの生産者よりも激しい(恐ろしい)。樹上での熟成は、収穫を11月まで遅らせることも少なくない。土地由来の強いミネラル、果実的熟度、さらにはボトリティス(貴腐菌)の恩恵をも受けた彼のワイン。貴腐化した果実を含むため、非常に厳しい選果を行ってから除梗。縦型の開放式大樽の中にて2か月以上のマセレーションを行いつつ、野生酵母にて醗酵。圧搾後、大樽にて熟成。4年以上のサイクルにてボトル詰め。土地の持つ強烈なミネラル、完熟した果実、骨太な酸、さらにはボトリティスの恩恵を受けた彼のワインは、豊かさと旨みはもちろんの事、他のいかなるワインとも異なる個性を持つ。
ダミアンは常に進み続けてきた造り手といえる。素晴らしい出会いの度に一歩ずつ進み、一つずつ築き あげてきた。 彼の父は数ha のブドウ畑とオステリアを持ち、栽培したブドウで造ったワインを店で売る、 当時はポピュラーなワイン造り。しかしそんな「当然な」ワインに満足せず、畑仕事が得意だ った父について幼いころから栽培や醸造にのめり込んでいくことになる。ダミアンにとって一 つの大きな出会いでもあるオスラヴィエのヨスコ グラヴネル、きっかけはやはり父であった。 1985 年、フリウリのワインに造りの「定説」に一石を投じたヨスコのもとには、多くの造り手が 集まり(今では素晴らしい造り手ばかり、のちにそれぞれの価値観を持ち、離れていくことに なる。当時の彼のカンティーナには溢れんばかりの熱意と信念、才能が集まっていた。)、 濃密な時間を共に過ごすダミアンは、自身今までにないほど多くの事(本人曰く、技術的 なことではなく、より内面的な部分で学ぶことの方が多かったという。)を学び、自身のフィロ ソフィを築いていくこととなる。彼が父から離れ、本格的に栽培・醸造を開始したのは、 1998 年、ゴリツィアの西にある放棄された畑(Monte Calvario)の畑を手に入れたことから 始まる。
彼のワインには2つの表情:ヴィンテージごとに見せる顔がある。特に彼にとって印象 的、というより過酷過ぎる収穫(冷夏と多雨、収穫前の雹によって約8割の収獲を失ってしまう。 残った果実にも傷がつき、収穫は房ごと、ではなく粒単位での収穫を余儀なくされた年)は、彼 にとっての今後を、はっきりと示すこととなる。寒い年、雨の多い年にはボトリティスの恩恵を強く 受けることで、表面的な味わいというより、より奥深い、ポテンシャルを感じるワインになる。それ に比べ、気候に恵まれ果実的な熟成を遂げたヴィンテージには、非常に素直さ、明るさ、親し みやすさを持ち、豊かな飲み心地を持ったワイン。こうした二つの表情、大きな変化、その背 景には彼自身の成長・変化をはっきりと感じることができる。 「ヨスコから学んだものはブドウ作りや醸造方法じゃない、もっと大切なものだ。生きる上での価値観やフィロソフィ。大地、植物、 すべての小動物、一体化した自然環境に最大限の敬意を払うこと。妻、そして家族を愛すること。そして自ら経験しなければ、何 一つ学べないということだ。」
(以上、輸入元情報より引用)[]