[造手] Cappellano / カッペッラーノ
[銘柄] Barolo Piē Rupestris / バローロ・ピエ・ルペストリス
[国] Italy / イタリア
[地域] Piemonte / ピエモンテ州
[品種] Nebbioio / ネッビオーロ
[タイプ] 赤 / 辛口 / フルボディ
[容量] 750ml
<輸入元コメント>
数あるバローロの中でも、まさに唯我独尊的佇まいを持つ彼らのバローロ。一般的にはネッビオーロは女性的な優美さのようなものを内包しているが、カッペッラーノのそれは男性的でとても厳格な雰囲気。そしてあくまでもエレガント。あえて陳腐な言葉を使いますが、十分すぎるくらいに尊大なワイン。
<畑・栽培>
バローロを代表するクリュであるガブッティを中心に数ヘクタールの畑を持つ。ルペストリスという名のアメリカ系台木に接ぎ木された、樹齢約60年のネッビオーロで造られる。
<醸造>
現当主のアウグストは、畑でのアプローチや醸造哲学は父のイズムを完全に踏襲しつつも、天才肌だった父テオバルドがワイナリーに遺していった数々の“混沌”を何年もかけ整理しつつ、自身のアイデアを持ち込みワイナリー内のマイナーチェンジを図っている。
<ストーリー>
数あるバローロの中でも、まさに唯我独尊的佇まいを持つ彼らのバローロですが、あまりにも他のネッビオーロと違ったテンションを備えているからなのか、オータはブラインドでちゃんと当てられた試しがありません(笑)。一般的には女性的な優美さのようなものをネッビオーロというブドウは内包しているような気がするのですが、カッペッラーノのそれは男性的でとても厳格な雰囲気。でもだからといってゴツゴツしているわけでも野暮ったいわけでもなく、あくまでもエレガント…似たオーラを纏ったワインはと言われれば、90年代前半のジャンフランコ ソルデーラ(カーゼ バッセ)くらいしか思いつきません。
1870年創業のカッペッラーノはもともとセッラルンガに60ha以上の畑を有する大規模なワイナリーでした。自社畑のブドウにとどまらず、買いブドウでもワインを造っていたそうなのですが、ブドウの“目利き”にも長けていて、「カッペッラーノが買ったブドウ」という言葉が、そのブドウの品質の高さを保証するものと認識されていたくらいだそうです。今現在は、バローロを代表するクリュであるガブッティを中心に数ヘクタールの畑を持つのみで、4種類のワインを生産しています。現当主のアウグストは、畑でのアプローチや醸造哲学は父のイズムを完全に踏襲してはいますが、天才肌だった父テオバルドがワイナリーに遺していった数々の“混沌”を何年もかけ整理しつつ、自身のアイデアを持ち込みワイナリー内のマイナーチェンジを図っています。余談ですが、アウグストは先日来日したレ ボンチエのジョヴァンナを姉のように慕っていて、醸造のことで悩むと決まって彼女に電話をしてくるそう。テオバルドが急逝し、いきなり全てを自分で判断しなければいけなくなった2009年の収穫時は、毎日のように電話がかかってきたとジョヴァンナが言っていました。「アウグスト、いくら電話で質問されても答えられないことってあるのよ。その場にいるのならまだしも…。そして、私自身ネッビオーロを醸したことがないから、(ネッビオーロが)どういうリアクションをするのか、全く想像もできないし。」と答えたところ、2010年秋にはアウグストから小包がクールで送られてきて、中にはネッビオーロが入っていたそうです(笑)。
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