[造手] Kuenhof Peter Pliger / クエンホフ・ピーター・プリガー
[銘柄] Riesling Kaiton / リースリング カイトン
[国] Italy / イタリア
[地域] Trentino Alto Adige / トレンティーノ・アルト・アディジェ州
[品種] Riesling Renano / リースリング・レナーノ
[タイプ] 白 / 辛口 / ミディアムボディ
[容量] 750ml
<銘柄名の由来>
カイトンとはケルト語で、クエンホフというマーゾ(村)のあたりの旧称です。このイザルコ谷にリースリングを初めて植えたのは私たちですが、当時この地域ではリースリング種のワインはDOCの認証を得ることができませんでした。そのため、ヴィーノ・ダ・タボラとしての出荷を余儀なくされ、ワインになにか想像上の名前をつける必要がありました。この”カイトン”という名前は、地域名として 過去に実在してはいたのですが、もはや忘れ去られていた古語のため、造語ではないにも関わらず、ワインの名称として用いることができたのです。今となっては、この地域でリースリングから作られるワインもDOCの認証を得ることができますが、昔からこの名前で通っていたという理由から、今でもカイトンという名称をワインの名前として残していま す。
<畑・栽培>
標高600−700m、南東向き、土壌:シストと石英の千枚岩を中心、1993−2008年植樹。仕立てはギュイヨ。植樹密度は8000本/ha。有機農法というわけではないが、人工的なものは何も用いず、自然なやり方で栽培を行っている。収量は50hl/ha。
<醸造>
プヌマティック・プレス(空圧)を使用。基本的に酵母添加は行なわない。熟成は、30%はアカシアの大樽、残りの70%はステンレスタンクでシュールリーで7ヶ月間。必要があればベントナイト(石英。弱アルカリ性の粘土岩から成る)を用いた清澄を行なう。瓶詰めの際には昔ながらのフィルターを用いて濾過。 ブドウの健康状態に応じて、SO2の使用の有無を決定する。
<ストーリー>
クエンホフとは、ボルツァーノ県ブレッサノーネ村の標高550−700mの冷涼な山岳地帯にて、12世紀から続くマーゾ(小作人用住宅つき農地)の名前です。初期の頃はブレッサノーネの司教の管理下にありましたが、およそ200年前から、プリガー家族の所有となっています。1991年には建物を改修し、古びたセ ラーもワインの生産を効率化するために手を加えました。1989年まで収穫されたブドウは、ノヴァチェッラにある大修 道院に譲られてきましたが、1990年に初めて、自身の名を冠した1500 本のワインを瓶詰めしました。今では年間に25,000 本を生産しており、今後、新しく畑を取得することによって生産本数がさらに増えていくことでしょう。2017年からは、ドイツの醸造学校を卒業したシモンがワイン造りに加わる。