[造手] Clos Massotte / クロ・マソット
[銘柄] Dune Rose / キュベ・デュヌ・ロゼ
[国] France / フランス
[地域] Roussillon / ルーション
[品種] グルナッシュ・グリ
[タイプ] ロゼ /辛口 /ミディアムボディ / SO2(酸化防止剤)無添加
[容量] 750ml

<輸入元コメント>
2017年の夏の終わりはとても乾燥して暑い年。
猛暑で収穫量は少なめだが、果汁の凝縮した実がなった。
「エキスの詰まったロゼ」というジャンルがあれば、間違いなくラングロール タヴェル ロゼと覇権を争う1本。
ギリギリまで追い詰められた樹から搾り出された渾身の旨味だが、どこか飲む人をホンワカさせる幸せ感。
ここにもピエール・ニコラの人柄が現れている!

【デュヌとは!?】
デュヌの「D'une」は「最初、第一歩、始め」の意味。
卵のシンボルが好きなピエール・二コラにとってこの「始まり」は命、生命の始まりを意味する。
さらに「Dune」(砂丘)ともかかっている。
砂漠で夕日で熱くピンク色に染まる砂丘をイメージして付けた名前。
また砂丘からはミネラルと円みのある味わいが想像できるようになっている。
ピエール・ニコラの言葉遊びのセンスにはいつも脱帽!

<畑・栽培>
粘土石灰質土壌、樹齢50年。
気候は地中海性気候。トラモンターヌという乾いた風が吹く。同時に、ぶどう畑はルーションの標高が高い位置にあるため、海からの湿った風の影響を受ける。
ぶどう樹を強くするために、病害対策用の散布液は自生の植物(イラクサの液肥、トクサの煎出液、タイム、ローズマリー、ヨモギ)をベースに自分で作る。
オレンジやラベンダーから抽出したエッセンシャルオイルや重曹も使用する。植物とミネラル由来のプレパラートを使用し、直観的で自然な農業を実践している。
基本的にはビオディナミ農法を実践しているが、常に試行錯誤を繰り返し、その時々の状況に合ったやり方を適用することが重要なことだと考えている。

<醸造>
70%除梗、30%全房でステンレスタンクにて約7日間マセラシオン。破砕無し、ピジャージュ無し。プレスして再びグラスファイバー製タンクでアルコール発酵と熟成。

<造り手のストーリー>
クロ・マソットは、カニグ山と地中海という豊かな自然に挟まれたLES ASPRES (レ・ザスプル) エリアの中心に所在する蔵である。
曽祖父が1900年頃に購入した土地にぶどう樹を植えたのが始まりだ。
2004年に、家族所有の30ヘクタールの畑のうち、Trouillasトゥルイヤス村にある7.70ヘクタールを取得。
それと同時に醸造所を建造。
ぶどう栽培だけではなく、ワイン造りも始める環境を整備した。
平均樹齢は60年で、最も古いものとしては1910年植樹のものもあり、この土地の魅力を大いに表現している。

ピエール・ニコラは迷っていた。自分のエネルギーを持て余していたのだろう。
古いテイスティングノートを見る。

「含んだ瞬間から、もの凄い、みなぎる“波動”を感じる。
ワインとしては、まとまっていないが、このエネルギーは、ちょっと他の造り手にはなかったものだ。
いつしか、凄い超大物に化ける予感…」

蔵元を開拓していて、1番悩み、でも興奮する瞬間だ。
“いつか凄いことになるのでは?”と直感が脳裏を駆け巡るとき。
そのピエール・ニコラが、やっと自分の力、自分の畑の力を、ボトルに詰め込むことに成功し始めた。
やっと天才の実力が表に出てきたのだ。

〜ピエール・ニコラとは〜
元々は、メカニックのエンジニアだった、ピエール・ニコラ。
フランス国内で2年間仕事した後、レユニオン島でも2年間、情報エンジニアとして働いた。
情報エンジニアとしての仕事は肌に合っていたが、仮想の世界にばかり身を置いていたので、土地の近くでもっと自分の手で何かを造ってみたくなった。
家業がぶどう栽培農家だったため、自然とぶどうの栽培、ワイン醸造の世界に足を踏み入れることになった。

まずはボルドー、そしてオーストリアのいくつかの蔵で研修を受け、この世界でやっていけることを確信したという。

「芸術肌の私が、その創造性、探求心を存分に発揮できる場として、ぶどう畑と醸造所での仕事は最適だという確信に至ったのだ。
自分の道を突き進むのが好きで、これまでにない何か新しいものを生み出したい」 
―ピエール・ニコラ氏

【ピエール・ニコラのこだわり】
畑仕事は、彼の人生哲学の一部を反映しているという。
したがって、彼が心地良いと感じるものは、自分の畑やぶどうにとっても心地良く、またその逆も然りだ、と言い切る。
また、生きているもの全てがそうであるように、畑もぶどうも愛情、敬意、思いやりが必要なんだという意識で畑仕事を行っている。
一貫して「決定するのはぶどう自身」という立場で、不要な介入は行わずぶどうに寄り添う。

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