[造手] Gulfi / グルフィ
[銘柄] Nerojbleo / ネロ・イブレオ
[国] Italia / イタリア
[地域] Sicilia / シチリア州
[品種] Nero d'Avola / ネロ・ダーヴォラ
[タイプ] 赤 / 辛口 / フルボディ
[容量] 750ml
<輸入元コメント>
熟したブルーベリー、カシス、ドライフラワーのアロマに熟成したニュアンス。鉄っぽさを感じるミネラル。ふくよかな果実味にやわらかい口当たり。旨味と塩気を感じる。余韻が長い。
ネロ・ダーヴォラの奥深さを味わえる、グルフィのベースのワイン。
<畑>
クリュシリーズのあるパキーノの西に位置するキアラモンテの畑から生まれたワイン(パキーノのブドウも10%程度ブレンド)。こちらの標高は400mと高い位置にあり、全く違う顔を見せます。
[土壌] 石灰粘土質
[栽培] ビオロジック
[醸造] ステンレスタンクで醗酵、熟成。その後、オーク樽で熟成約12カ月。
<ストーリー>
シチーリアを代表する造り手
2000年設立。グルフィはシチーリアを代表する造り手です。ブルゴーニュワインをこよなく愛するオーナーの故、ヴィト・カターニャ氏がシチーリアとブルゴーニュの土地が似ていることに気づき、ブルゴーニュのワイン造り、フランス的なクリュの概念が取り入れられました。ブドウ本来の生命力が現れ、各畑のテロワールが強く反映されたワインが生まれます。
グルフィのネロ・ダーヴォラ
シチーリアの代表的な品種であるネロ・ダーヴォラは、アーヴォラ(Avola)というシラクーザの町に起源を持つと言われています。しかし、現在のようにシチーリア全土に広がったのには長い歴史があるわけではありません。現在は、カジュアルに飲めるワインに多く使用される品種である一方、最高の畑からは長期熟成が期待できるワインも生まれます。そのためには、灌漑に頼らずともシチーリアの猛暑に耐えられるよう、畑の手入れをしていく必要があります。
グルフィでは伝統的な手法を重んじることでネロ・ダーヴォラのポテンシャルを最大限引き出しています。完熟した黒果実のリッチなアロマ、オレガノやドライトマトのニュアンス。そして、なんといっても地中海の島を想わせる塩味を漂わせます。アタックの濃厚な果実味を支える、骨格のある酸が全体のバランスを整え、伸びやかなワインを演出します。
品種と土地のテロワール
ワイナリーが何よりもこだわる「ネロ・ダーヴォラ」という品種と「シチーリアのテロワール」。グルフィが限定生産で造る4つのクリュワインはどれも「100%ネロ・ダーヴォラ」から造られたもの。にもかかわらず、それぞれのワインがはっきりとした個性を放っているのはテロワールの違いに合わせてしっかりと性格づけをしているから。ブルゴーニュを想わせるようなエレガントな口当たり、繊細なアロマ、そして土壌の性格がストレートに表現されたワイン造りを信念としています。
ポテンシャルを引き出すために
現オーナーであるマッテオ・カターニャ氏は、「自然を尊重したオーガニックなワイン造りが私たちにとって最も健康的な飲み物なのです」と語ります。「そもそも厳しい自然環境を持つシチーリアでは、余計は人為的介入せずとも、自然とブドウは収量を落とし(4000kg/ha)、自らを最も健康的な状態に保とうとします。したがって、自然を尊重するだけで必然的にオーガニックな栽培手法となるのです。雨の少ないシチーリアでは根は水分を求め地中深くまで潜り、土中の様々なミネラルや養分をブドウに届け、シチーリアのテロワールを存分に表現したワインが出来上がるのです。また、グルフィでは灌漑を行いません。これも伝統的な手法であり、私たちとっては単純に古の手法に立ち戻っているに過ぎないのです。」
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