[造手] Stefano Legnani / ステファノ・レニャーニ
[銘柄] Loup Garou / ル・ガルー
[国] Italy / イタリア
[地域] Toscana / リグーリア州
[品種] Vermentino / ヴェルメンティーノ
[タイプ] オレンジ / 辛口 / ミディアムボディ
[容量] 750ml

<ティスティングコメント>
色調はやや濃い目の黄金色。香りは穏やかで、ほのかにトロピカルなニュアンスやスパイス感。
口当たりには優しさがありますが、密度感のある果実味が広がります。
しっかりとしたミネラル感のある酸、バランスよく存在するタンニン。
飲み心地はよいが、ボリューム感、エキス感もあり、ヴェルメンティーノとは思えない風味が楽しめます。

<畑・栽培>
ビオディナミ

<醸造>
収穫後すぐに圧搾し、皮と共に5日間マセラシオンを行います。
多くても1回のみ樽のデキャンタを行いますが、温度調節、清澄およびフィルターは一切行いません。
もちろん二酸化硫黄の添加はごくごくわずか、というのが彼のポリシーです。
発足当初から造られているワイン、「ポンテ・ディ・トイ」より長い熟成を経てリリースされたのがこの「ルー・ガルー」
ポンテ・ディ・トイは収穫翌年の3月にボトリングされていましたが、2012年3月、2011年ヴィンテージのタンクの下側の澱に近い部分をポンテ・ディ・トイとしてボトリングせずに、 小さなタンクへと移し換え、8月まで澱と共に熟成させたのちにボトリングしたものをル・ガルーとしてリリース。

<ストーリー>
保険のエージェントだったステーファノ、食べる事、飲むことが大好きで噂のレストラン、酒屋、ワイナリーなどを訪ねるのを週末の楽しみとして、人生を謳歌していました。
15年前くらいのとある日、“変なワイン”の試飲会があると聞きつけ、参加することにします。
その晩招待されていた造り手はといいますと、ラビアンカーラのアンジョリーノ、ラディコン、カステッロディリスピダのアレッサンドロという、非常に濃い面々。
彼らのワインは、それまでにステーファノが飲んできたワインとは全く異なり当時の彼の味覚的には難解かつ動揺を誘うもので、素直に“美味しい!!”とは思えない…。ですが造り手3人の自身の進んでいる道に対する確固たる信念、確信、自信に満ちた表情にオーラのようなものを感じたそうです。
雷に打たれたような気分を味わったその晩、家に帰ってすぐにワイナリー名&ワイン名をメモして彼らのワインを探し求めるようになり、アンジョリーノ達が主宰する自然派ワインのサロンにも通い始め毎週末、そこで出会った造り手や、その造り手から紹介された別の造り手を訪ね歩く生活が始まります。
自身のオフィスを4つ持ち、従業員もそれなりの数がいてと、保険業の世界では大きな成功を収め月曜から金曜まではジャケットにネクタイでバリバリ働き土日にはアンジョリーノ、ラディコン、カミッロドナーティ、ヴィットリオグラツィアーノ等々のセラーに通い倒すようになりそのうちに、多くの造り手と友達になると同時に、彼らのワインの熱狂的な愛好者になってしまっている自分に気付きます。
恋の病にかかったような感じで、何週間か1つの造り手のワインしか飲まなかったりしたこともあったそうです。
どんどんどんどん彼らのワインが好きになり、彼らとの友情を謳歌し、彼らと一緒に過ごす時間が増えるにつれ話題はワインそのものから畑へと移行していくようになります。
畑の話をする時の彼らの目の輝きぶりを見るにつけ、徐々にジェラシーのようなものを感じるようになったそう。
自身が食やワインの生産現場で見てきたもの、昔ながらの知恵であったり、味わいなどを、より多くの人と共有したいと考えるようになりSerenissima Accademia del Gusto、訳すと“晴れ晴れした(清明な、ピュアな、裏表のない)味覚アカデミー”というグループを作りいろいろな生産者を招いてセミナーを企画し、真っ当な食、ワインの啓蒙活動を数年に渡り精力的に行いますがそれでも何かが満たされないとステーファノは思うようになります。
そのあたりから、彼が住むサルザーナに所有する土地、それももともとはブドウ畑だった場所の利用方法を真剣に考え始め役所へ赴き、ブドウを植える許可をもらいます。
2004年に土地を綺麗にし、ブドウを植える準備をし、2005年にブドウ樹を植え、ブドウ栽培家としての生活を始め2008年からワインを造り始め、2012年には保険の仕事も完全にやめ、専業農家となり現在へと至ります。

(輸入元情報より引用)

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