パーネヴィーノ / シュグスッチ 2017

C450

6,000円(税込6,600円)

[造手] Panevino / パーネヴィーノ
[銘柄] Shugusucci / シュグスッチ
[国] Italy / イタリア
[地域] Sardegna / サルデーニャ州, カリアリ県のNurri(ヌッリ)。州都カリアリから中部のヌオーロへ向かう中間地点で、カリアリから約70kmの場所。
[品種] カンノナウ主体、様々な葡萄
[タイプ] 赤 / 辛口 / ミディアムボディ
[容量] 750ml

<エッセンティア・オーナー・コメント>
2020年9月に抜栓した際は、飲み心地最高の状態でした。
程よい果実の甘さと中程度の渋味。凝縮されたエキスが体に染み渡る感覚で、しみじみと余韻に浸りたくなります。


<造り手と輸入元代表との対話より>

「ここ数年近隣の農家を、俺が理想としているような農法---特に農薬散布の質(硫黄)とその回数(1〜2回)---を実践するよう仕向けているのだけど、2017年に彼らのブドウを使ってAXINA 'e 'IXINAU(アジネジナウ)というワインを、そして自分のところのブドウでShugusucci(シュグスッチ)というワインを造ることにしたんだ。

これらの名前の音の響きからも、地理的に全く違った環境に“旅をしている”かのような気になってもらう事も意識してみたんだ。発音的に、アジネジナウはブラジル(ポルトガル語)、シュグスッチは日本(!!!)を髣髴とさせるような・・・どう、そんな感じしない???当然のことながらどちらもサルデーニャ語なわけで、アジネジナウは「ご近所さんのブドウ」を、シュグスッチは「ドライ(”甘くない“と”乾いた“というどちらの意味合いも兼ねて)なジュース」を意味していて、シュグスッチという名前は、2017年が恐ろしく乾燥した年であったことに由来している。

これらのワインが生まれる端緒となったのは、俺がワインを通して常々主張してきた、(ワインの)最重要構成要素とは、“ヒトのエネルギー(魂)”に他ならず、土壌、ブドウ品種、農法などの実際的、技術的、物質的な側面は、たとえそれらに多大なる重要性があるのだとしても、それに続くものでしかないという事を、明瞭な形…とは言っても、毎ヴィンテージごとに違った天候条件やブドウのブレンド比率だったりするから、実質的に確認する術もなく、あくまでも非物質的な形にはなるのだけど・・・で明らかにしたいと考えたからなんだ。

今回リリースする2つのワイン、使用されているブドウ品種、ヴィンテージ、土壌、使用する農薬も散布する回数等もほぼ同条件なのにもかかわらず、東洋と西洋くらい異なるエネルギーと精神性を持ち合わせていると思うんだ。

2015年はえげつない雹害で自社畑からの収穫はほぼゼロ。2016年は前の年の雹による傷痕が原因で、そして2017年は酷暑&乾燥により、どちらの年も例年の半分以下の収量。2018年は春先の長雨とその後の酷暑が原因で病気が蔓延し、5haある自社畑から生産できたワインは実に100リットル。

ワイナリー発足当初「俺にとってワインは絵画のようなもので、ブドウは絵の具。自分がワインで表現したいものは、俺の住む土地であり、俺やブドウ樹が体感したその年の気候天候であり、その年独特の個性を纏ったブドウであり・・・。自分が見たもの、感じたことをワインという絵画の中に投影しようと考えた時に、その年の絵の具がどう生まれたのかを知る必要がある。そんなわけで、俺は仕方なくブドウ栽培農家をやっているってわけ(笑)。」とうそぶいていたジャンフランコ、ここ数年のあまりにも極端な天候のせいで、買いブドウでもワインを仕込まざるを得なくなった状況の中で、経験に裏打ちされた想像力や感性があり、ちゃんと想いや気持ちを込める事ができたのならば、買いブドウであったとしても自分にしか表現し得ないワインが生まれると確信できるまでに至ったのではないでしょうか。

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