[造手] Ca de Noci / カ・デ・ノーチ
[銘柄] Nottediluna / ノッテ・ディ・ルナ
[国] Itary / イタリア
[地域] Emilia Romanga / エミリア・ロマーニャ州、Reggio Emilia
[品種] モスカート40%、マルヴァジア40%、スペルゴラ20%
[タイプ] オレンジ / 辛口 / ミディアムボディ / SO2(酸化防止剤)無添加
[容量] 750ml

<畑>
アペニン山脈の麓に広がる約10haの土地で、この地方では最も高貴な存在と考えている胡桃の栽培を行い、クロストロ渓谷に沿って横たわる石と泥混じりの丘陵地帯に約5haの畑でブドウを栽培。ノッテディルナは、0.7haの小さな区画で樹齢は30年以上。

[土壌] 粘土質

<栽培>
1993年からモデナ大学の協力の下、土壌を研究しながら有機栽培。畑で使われるのは植物質であれ動物質であれ、有機的な物質のみ。銅と硫黄は極小量使用。『自然のバランスを整えていく。菌類からアカゲラ(鳥)、何世紀も前からある巨木まで、すべての動植物の均衡を崩さないような栽培が重要』。灌漑無し、無肥料、無除草。昆虫が色々な草木の受粉を行い、害虫の駆除も自然のサイクルの中で行われている。

<醸造>
収穫後、冷蔵庫で一晩冷やしながら、少しだけ手で破砕していく。機械による圧搾は一切行わない。10日間だけマセラシオンしながらステンレスタンクで発酵を開始。10日後に圧搾し、アカシア樽とオーク樽に移して発酵を続ける。澱と共に12ヶ月間熟成。収穫からボトリングまで酸化防止剤を一切添加していない。それでもワインは安定している(醸造過程で生成される SO2は12mg/l 程度)。通常の生産者は畑も大きく、季節労働者が収穫をす るので腐敗果も混ざってしまう。大量に収穫すれば 果汁が少しずつ漏れ出し酸化が始まる。 その為、収穫時にSO2を添加してバクテリアの繁殖と酸化を抑える必要がある。SO2は酸化防止と殺菌の2つの目的で使われている。『僕等は畑が小さいので毎日腐敗果を手で取り除ける。収穫量も少ないので果汁が漏れ出す前に圧搾して発酵桶に入れられる。SO2は必要ない』

<ストーリー>
地品種『スペルゴラ』酸化防止剤無添加
灌漑、施肥、除草、酸化防止剤、全てを否定してワインを造る彼等のワインは年々完成度を高めている。2次発酵時 の蔗糖も使用せず、同じ畑のモストを使用するという拘りよう。

輪廻再生の象徴ノーチェ(胡桃)
父「ヴィットリオ」によって60年代に植えられた畑を 「アルベルト」と「ジョヴァンニ」の兄弟が引き継ぎ、彼 等独自の考え方で維持している。
『自分が飲みたいワインを造る。白ワインは軽さが必 要。赤ワインはサラミの脂にも負けない旨みと美し い酸が欲しい。毎日の食事の為のワイン』
ピアツェンツァとモデナの間「レッジョ・エミリア」の田舎道に彼等のカンティーナ「カ・デ・ノーチ」はある。 1階部分が住居でガレージに発酵槽。2階部分がバ ルサミコの熟成庫。地下がワイン熟成庫。
『100%自社畑。スペルゴラ等地品種のみを栽培。 1993年からモデナ大学の協力の下、土壌を研究し ながら有機栽培を実践してきた』
アペニン山脈の麓に広がる約 10ha の土地で、この地方では最も高貴な存在と考えている胡桃の栽培も 行っている。
『胡桃はギリシャ神話において女性崇拝のシンボルであり、地獄の創造と同時に輪廻再生を象徴するものとして登場する。神聖な植物』
彼等は胡桃の樹を高貴な存在と考えていて「ノチー ノ」(胡桃のリキュール)の蒸留は重要な仕事。 葡萄はクロストロ渓谷に沿って横たわる石と泥混じり の丘陵地帯に約 5ha の畑を所有している。
『地品種を守りたい。スペルゴラやマルボ・ジェンティ ーレ、ランブルスコ・ディ・モンテリッコ、ズガヴェッタを 主体に絶滅寸前の地品種を増やしている』
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