[造手] Possa / ポッサ
[銘柄] Vino Bianco Frizzante Principe Jacopo / ヴィーノ・ビアンコ・フリッツァンテ・プリンチペ・ヤコポ
[国] Italy / イタリア
[地域] Liguria / リグーリア州
[品種] Mainly Bosco, Albarola / ボスコ主体, アルバローラ
[タイプ] 微泡 / 白 / 辛口 / ミディアムボディ
[容量] 750ml
<銘柄エピソード:Edited by essentia>
「プリンチペ ヤコポ」は、ハイディ愛息子ヤコポの名を冠したワイン。
<栽培:Edited by essentia>
有機農法。硫黄以外の農薬不使用。平均樹齢50年。
<醸造:Edited by essentia>
除梗と軽い圧搾を行ったのち、ステンレスタンクにて24時間のマセレーションとアルコール醗酵を行う。残糖が20g/lある状態でボトリングし、いわゆる田舎方式(メトド アンチェストラーレ)で瓶内二次醗酵を行う。
<ストーリー:Edited by essentia>
リグーリア州の東南部に位置するリオ・マッジョーレは、世界遺産チンクエテッレを構成する5つの街のうちの一つであり、その東南端に位置しています。フィレンツェから北西へ160kmほど、パルマやトスカーナ、エミリア・ロマーニャからも比較的近いため、古くからリゾート地として賑わってきた地域です。
5つの町を囲むように広がる、総延長6700kmにも達する石垣の段々畑は、人間の営みによって築かれたたぐいまれな景観として高く評価され、チンクエテッレは世界遺産に登録されています。しかし、その景観は決して穏やかな環境の中で生まれたものではありません。チンクエテッレには平地がほとんどなく、痩せた急斜面の土地ばかりで、人々は生きていくために、まさに断崖絶壁ともいえるような岩盤を人間の手で砕き、出た砂を畑に、石を石垣に変えながら、この土地を開拓してきました。その過酷な作業の中では、多くの命も失われたことでしょう。そこには、人間の労働やどうしようもない苦しみだけでなく、その時々にあった喜びや、数えきれない良い出来事の記憶も積み重なっているはずです。
100年前には1400ヘクタールあったブドウ栽培面積も、現在では急峻な畑での作業効率の悪さと、それに伴うコスト高によって100ヘクタールにまで激減しています。父親がチンクエテッレ国立公園の会長を務めるサムエーレ・ハイディは、こうした現状に危機感を覚え、人と土地との共生の証でもあるブドウ畑の景観、そしてチンクエテッレの伝統を守るため、2004年に自らワイナリー「ポッサ」を立ち上げました。
現在ポッサは、当初1ヘクタールほどだった畑を、断崖絶壁に点在する形で3.5ヘクタールほどまで広げています。有機農法を実践し、病害の防除には硫黄の粉末を撒くのみ。ブドウだけでなく、果樹、野菜、ハーブ、ケイパー、ヤシの木なども育て、各所にミツバチの巣箱を設置し、蜂蜜も生産しています。硫黄以外の農薬を使用せず、環境全体で有機的な循環ができる姿を目指しており、年間約4000本のワインを生産しています。
もうずっと長い間、自然や土地の環境は様々に変化しながらそこにあり、そこに意味を与えてきたのは人間でした。チンクエテッレという土地も、様々な要因からそこに住まざるをえなかった人たちが、生きていくために開拓することを決め、そこから糧を得て、自分たちの命や暮らしを繋いできたことで意味を持つようになった場所なのかもしれません。
チンクエテッレに何を見るのか。過酷な環境に向き合ってきた人々の苦労、その土地を開拓せざるをえなかった時代や人間の性、美しい自然、あるいは失われつつある伝統。見方は人それぞれだと思います。そうした様々な意味づけがある一方で、確かにそこで生きる人々の手によって造られているワインがあります。飲み手にできるのは、目の前の一本とどう向き合うかということなのかもしれません。どんな物語の中でそのワインを味わうのかは、人それぞれ、お好みで。
(以上、輸入元情報を基にエッセンティアにて編集。転載の場合は必ず引用元を明記のこと)