クリスチャン・チダ / ヒンメル・アウフ・エアデン・グランド・キュヴェ 2024

A1767

7,200円(税込7,920円)

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[造手] Christian Tschida / クリスチャン・チダ
[銘柄] Himmel auf Erden grande cuvée / ヒンメル・アウフ・エアデン・グランド・キュヴェ
[国] Austria / オーストリア
[地域] Burgenland / ブルゲンランド地方, Leithagebirge, Purbach, Neusiedler See, Illmitz / ライタベルク, プルバッハ, ノイジードラーゼー, イルミッツ
[品種] Grüner Veltliner, Furmint, Sauvignon Blanc, Others / グリューナー・ヴェルトリーナー, フルミント, ソーヴィニョン・ブラン, その他
[タイプ] 白 / 辛口 / ミディアムボディ / 酸化防止剤無添加
[容量] 750mL

<essentia's comment>
多くのヴィンテージで、抜栓して時間経過したほうがより開く。ヴィンテージによっては3日目が一番開いているものも。

<銘柄エピソード:Edited by essentia>
品種構成は毎年異なるが、ベースとなるのは石灰質土壌に密植されたグリューナー・ヴェルトリーナーである。VT2022にソーヴィニョン・ブランの古木の区画、VT2023にフルミントの区画が加わり、ワインは年々その次元を高めている。
造り手と親交のあったウィーンの芸術家アルフレート・フリドリチカ(2009年に他界)の作品シリーズ、"Himmel auf Erden”(「地上の天国」の意)から名づけられたキュヴェ。2021ヴィンテージまでは同シリーズの一枚がエチケットにも描かれていた。

<栽培:Edited by essentia>
植樹:1960−2014年
位置:標高200m、南東向き
土壌:石灰質、シスト(フルミントとソーヴィニョン・ブランの区画)

<醸造:Edited by essentia>
手作業で収穫後、除梗し、足で踏んで破砕。マセレーションはせず、圧搾、大樽(1000L,1200L)で野生酵母で発酵。大樽で1年間熟成。亜硫酸無添加、清澄なし、ノンフィルターで瓶詰め。

<ストーリー:Edited by essentia>
オーナー醸造家のクリスチャン・チダはオーストリアの醸造界の中でも異端児と呼びたくなる存在だ。数世代に渡りブドウ栽培を行ってきたチダ家に、クリスチャンはまるで雷のようににわかに現れ、2003年にワイナリー運営に参加するとともにワイン造りを「クリスチャン・チダ流儀」変えた。クリスチャンは栽培醸造学校に通ったことはなく、祖父と父、さらにロワールやブルゴーニュに滞在して生産者からワイン造りを学び、人々にエネルギーを与え、心を楽しませる純粋なワイン造りを目指す。モットーは「レッセ・フェール(自由放任)」ワインが自ら調和に至ることを尊重している。
「私が常々考えていることは、“Laisse Faire、レッセ・フェール”自由放任です。古木のポテンシャルをひきだし、静かに成り行きに任せること、これをモットーに、ワインをそっと静かにしておきます。そうすることで、彼らは内面的バランス
に到達するのです」。

父の代の力強い味わいの赤ワインとは打って変わり、ブドウの個性をダイレクトに感じ、かつ伸びやかな後味の彼のワインは瞬く間に世界中のナチュラルワインラヴァーを虜にした。ワイナリーを訪問する人はクリスチャンの確固たる哲学、見え隠れする反骨心、ユーモアに満ちた人柄に引き込まれるだろう。
所有畑は約15ha、主にライタベルクの標高の高いエリアに点在し、30近い区画で10品種以上を栽培する。代表作「ヒンメル・アウフ・エアデン」の自由奔放な個性や、「ノン・トラディション・ヴァイス」のスケール感、「ノン・トラディション・ロート」の端正なカベルネ・フランなど、いずれも独自の世界観を表すワインである。
ライタベルク/ノイジードラーゼーについて
ノイジードラー湖の北西部から湖の東岸のハンガリーとの国境までを含めたブルゲンラント最大のワイン生産地域。大きく三つに分かれ、�.薀ぅ織戰襯�の北端にあたり、粘板岩や石灰質混じりの粘土、礫、砂があり冷涼な北西部。��湖北部のパンドルファー台地の裾野に帯状に連なる、高低差30mあまりの南西向きの、石灰質を含む砂利や粘土質土壌の斜面。�8佚豐澆離次璽凜�ンケルと称される平野。年間日照時間は約2000時間でパンノニア平原からの熱風をもろに受け、遮るものがないので風が年間を通して吹くため風力発電用の風車が林立している。湖の周囲以外は黴が繁殖しにくいので有機栽培に向く。土壌は黒土と砂利と砂で池が多数あり、自然保護区となっている。��のゼーヴィンケルは1914年の運河開通で入植がはじまった地域で、かつてはとても貧しかった。1970年代から1985年までは貴腐ワインで潤ったが、1990年代には世界的な赤ワインブームの影響もあって赤ワイン用品種への植え替えが進んだ。1994年には高品質な赤ワインを目指す生産者団体パンノービレが結成され、高貴な甘口とともに優れた赤ワインの地域としても知られるようになる。現在は赤ワイン用品種が48.4%を占め、ツヴァイゲルトの栽培が最も盛んで24.0%(2017年)。次いでグリューナー・ヴェルトリーナーの10.4%、ヴェルシュリースリングの11.1%、ブラウフレンキッシュ9.3%、ザンクト・ラウレント4.2%と続く。
畑と栽培について
クリスチャン・チダの畑は大きく分けて2ヶ所に所有している。ひとつはノイジードル湖東側、ノイジードラーゼーエリア内イルミッツ周辺の約3haで、ここはチダ家が代々受け継いできた畑である。しかしクリスチャンが求めるのは力強い果実味ではなく、伸びやかな酸とスリムな骨格を備えたワインであったため、湖西側ライタベルクの地に畑を購入し、現在(2025年)では合わせて15haを所有している。ライタベルクは紀元前からブドウ栽培が続く歴史的地域であり、その丘陵の中でもより標高の高い畑を選んで取得した。畑には近年クリスチャン自身が植え替えたものもあれば、1960年代植樹の古木も点在する。ある品種を植えたものの、その日のうちに考え直して抜いたこともあり、その際には父親から4ヶ月間口を利いてもらえなかったということもあったそうだ。森を背に、眼下にノイジードル湖を望む地形で、一日中風が吹き抜け、夏でも明け方には10度を下回ることがある。
創業2003年からは畑はビオロジック栽培へと転換し、現在は約10名のスタッフとともに作業を行う。ただしクリスチャンにとって「スタッフ」という意識はなく、自分と同じ水準の仕事を任せる仲間として考えてことは重要な点だ。2018年からは一部の区画で馬による耕作も導入した。さらに一ヶ所に2本の樹を植えることで樹勢を抑え、収量と糖度を下げつつ、生理的成熟を待つことを可能にしている。区画ごとに樹列や間隔はさまざまで、実験精神の豊かさが表れている。列間を狭めることで樹勢を抑制し、同時に畑に日陰を生み出す効果も狙う。かつてはキュヴェごとのスタイル/コンセプトを意識した醸造を行っていたが、近年はより畑ごとの個性を引き出すことに関心を高めている。
ライタベルクの畑について
地元の生産者の間では「ノイジードル湖の水面を望む畑から良いワインが生まれる(湖の水面が見える場所に良いブドウが育つ)」と語られ、丘上部が雲母片岩(グリマーシーファー)、下部が石灰岩やチョークを主体とした石灰系土壌で構成されている。背後の山から吹き降ろす冷気により昼夜の気温差は25度以上に達し、下部は湖面からの反射光を受ける。雲母片岩は熱を蓄える性質を持ち、上部では岩石の暖気と森からの冷気、下部では石灰系土壌の冷気と湖からの暖気が組み合わさることで、温と冷の均衡が絶妙に働くことで、豊かなアロマと個性が育まれる。この環境は、穏やかなアルコール感と軽やかさ、そして内に秘めた力強さを備えた彼のワインスタイルに通じている。
セラーと醸造について
15haの畑から良年には約50,000本を生産する。圧搾にはソフトな抽出が可能なバスケット式プレスと、真空式プレスの2種類を用いている。ほとんどのワインは全房で仕込むが、除梗が必要な場合は手作業で行う。
2003年の初ヴィンテッジでは225Lのバリックを使用したが、クリスチャンは「失敗だった」と振り返る。その後はより大きな容器を採用し、現在は主にフードルを中心に、最小でも600Lの樽を使用している。樽は複数種類のオークを組み合わせて特注で製作してもらっている。
「多くの挑戦と失敗が今につながっている。家族には一族を破産させるつもりかと言われたこともあった。だが同じことを続けるのでは飽きてしまう。常に新しいことに挑戦したい」
とクリスチャンは語る。その結果、小ロットのキュヴェが多い。
エチケットについて
アルフレート・フリドリチカ(Alfred Hrdlicka、2009年12月に他界したウィーン在住の著名な芸術家)と親交が深く、彼の作品が使われているキュヴェも。1982年に発表されたシューベルト・シリーズのエッチングの一つ『地上の天国』、作品名と同じ「ヒンメル・アウフ・エアデン(地上の天国)」というワインを生産し、「ノン・トラディション」シリーズと並び、クリスチャンの代名詞的なワインとなる。「この絵の憂いのない享楽的な雰囲気が、フリドリチカの作品へのオマージュをワインで造りあげるインスピレーションとなった」とクリスチャンは話す。グラフィック・デザイナーとしての経歴も持つクリスチャン、エチケットにもこだわりがある。
ヴィンテージ解説
【2023】
春の降雨、夏の猛暑と干ばつ、局地的な雹害、8月の降雨による成熟促進など気象条件の変動が大。高品質なブドウが収穫できたが、収量は減少。
【2022】
7/8月は旱魃だったが8月末の小雨に救われた。暑さのためブドウの実は小さく収穫量は少なかったが、濃縮・濃厚なワインが出来た。
【2021】
雨勝ちが8月だったが9月は好天で、健全に完熟。
【2020】
完熟して調和のとれた年。
【2019】
5月の雨が、猛暑と干ばつの夏からブドウを救った。穏やかな秋で、白も赤も申し分ない出来栄え。
【2018】
猛暑と干ばつの夏、雨がちな秋。入念な選果を行った生産者は見事な仕上がり。
【2017】
遅霜と雹の被害があり、収穫の4分の1を失った生産者もいたが、品質は良好。
【2016】
遅霜と雹の被害があり、夏は雨がちでベト病も発生したが、初秋から天候は回復し、上々の仕上がり。
【2015】
温暖な気候で、果実はよく熟した。
オーストリアについて
オーストリアのワイン生産地域は国土の東側周縁部に分布し、緯度はブルゴーニュのコート・ドールからアルザスのオー・ランに相当する。ワイン生産地域は大きく三つに分けることが出来る。�)棉瑤離▲襯廛垢凌肯咾飽呂泙譽疋淵�川が横断するニーダーエスタライヒ。�▲僖鵐離縫∧晋兇棒椶靴涜舂�性気候の影響を強く受けるブルゲンラント。��スロヴェニアの山地と同様に起伏に富んだ地形で、地中海からの暖気とアルプスの冷気がぶつかるシュタイヤーマルク。いずれも暖気と寒気がぶつかりやすい立地条件のため、近年は遅霜や雹で深刻な被害を受けることが増えている。この国は歴史的にはハプスブルク家が君臨したオーストリア・ハンガリー帝国の中心地であったことがワインとそれをとりまく文化を育んできた。1985年にノイジードラーゼーの生産者による不凍液混入事件で甘口ワイン市場が壊滅するという逆境が、かえってオーストリアを、伝統に縛られずに高品質を目指す好奇心旺盛で個性的なワイン生産国へと変えた。ビオロジックで栽培されるブドウ畑も約12%とヨーロッパで最も普及し、生産量は世界の1%にも満たないが、ビオディナミや亜硫酸無添加醸造、オレンジワインなどに積極的に取り組む生産者も少なくない。
2024 2024年は遅霜と開花期の降雨による結実不良でオーストリア全体が低収量となったが、ブルゲンラントは影響が比較的軽微で、白赤とも高糖度・高品質。特に赤は近年最高水準と評価され、貴腐も少量得られた。(AWM)2024年は遅霜と開花期の降雨による結実不良でオーストリア全体が低収量となったが、ブルゲンラントは影響が比較的軽微で、白赤とも高糖度・高品質。特に赤は近年最高水準と評価され、貴腐も少量得られた。(AWM)

(以上、輸入元情報を基にエッセンティアにて編集。転載の場合は必ず引用元を明記のこと)
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