[造手] Maurer Oszkár / マウア―・オスカル
[銘柄] Karom / カロム
[国] Serbia / セルビア
[地域] Vojvodina Autonomous Province / ヴォイヴォディナ自治州
[品種] Szerémi Zöld, Bakator, Mézes Fehér / セレーミ・ズールド, バカトール, メーゼシュ・フェヘール
[タイプ] 白(オレンジ) / 辛口 / ミディアムボディ
[容量] 750ml
<銘柄エピソード:Edited by essentia>
「Karom」は、スレム地区の古都であるSremski Karlovciの12世紀の呼び名です。Szerémi Zöldは、マウアーが白ブドウの中でも最も愛する品種です。
<輸入元テイスティングノート:Edited by essentia>
グラン・クリュ畑から収穫された最高品質のブドウで醸されたトップ・キュヴェのひとつ。構造の大きなワインのため、調和がとれるまで時間を要しますが、2021年ヴィンテージは輸入直後から、硬さだけでなく果実の開放感も感じられます。柿の葉、アニス、黄桃、パパイヤ、和ハーブ、バナナなど、さまざまな香りが時間の経過とともに表れますが、まだまだ発展の余地あり。現時点でも十分に美味しいのですが、将来的にはとてつもないワインへと昇華する可能性を秘めています。
<品種について:Edited by essentia>
Szerémi Zöld(セレーミ・ズールド)は、セルビアおよびハンガリーにまたがるスレム地方原産の非常に古い白ブドウ品種で、中世〜近世の記録にも登場します。トカイ地方でも一時期重要な品種とされていた。名前の通り「Szerémség(スレム地方)」をルーツに持ち、「Zöld」はハンガリー語で「緑」という意味。生産性はやや低めだが、繊細でミネラル感のある味わいを持つ。香りは控えめだが、柑橘、白い花、青草、ハーブ系など。酸味は穏やかで、柔らかい口当たり。は軽やかで、涼しげなテクスチャが特徴。古木になるほど品質が上がる傾向がある。
Bakator(バカトール)は、、ハンガリー原産(特にトカイ地方やトランシルヴァニア地方など中東欧一帯)の中世から知られる伝統品種。香りは、ややアロマティックでフローラル、ハーブや青リンゴ、白桃の香り。しっかりとした酸を持ち、骨格がある。洗練されていてミネラル感があることが多い。若いうちは爽やかだが、熟成によって複雑さが増す。病気にやや弱く、生産性は中程度〜低め(それが理由で一時期衰退)。
Mézes Fehér(メーゼシュ・フェヘール)は、ハンガリーの伝統的品種で、特にスレム地方やトカイ地方周辺でも知られていた古代品種。ハンガリー語で「Mézes」は「蜂蜜のような」、「Fehér」は「白」を意味し、直訳すると「蜂蜜のような白」=「ハニー・ホワイト」。特徴は、�.▲蹈泪謄�ックで柔らかな酸、�▲侫蹇璽薀襪婆�のような香り、�7擇笋�でありながら複雑な味わいが出ることも。単一品種ワインとしてよりも、ブレンドに用いられることが多く、ナチュラルワインやオレンジワインの生産者に注目されている希少品種です。
<栽培:Edited by essentia>
土壌は泥土、石灰、堆積岩、火山岩で、スレム地区に位置します。ドナウ川流域にあり、野生の自然環境が残る地域です。Nagy-Krisztus畑(ハンガリー王国が1450年頃に格付けしたグラン・クリュ畑)で栽培されたブドウを使用。
<醸造:Edited by essentia>
手摘みによって収穫後、3日間の短いマセレーションを経て、天然酵母で品種ごとに別々に発酵。その後ブレンドし、アンフォラで熟成。無濾過・亜硫酸無添加で瓶詰めされています。
<ストーリー:Edited by essentia>
ハンガリー国境にほど近いセルビア最北の街スヴォティツァ(Subotica)で4代続く伝統あるワイナリー。地品種の古木を数多く有しており、中でも1880年に植樹されたKadarkaの古木は大変に貴重なもので、Jancis Robinsonの『Wine Grapes』にはそのことについての記述を見ることができます。
伝統あるワイナリーを引き継いだ現当主Oszkárはナチュラルワインへの転向をゆるやかに進め、2018年ヴィンテージ以降は多くのワインで亜硫酸ゼロ、または極少量添加でのワインづくりを実現しています(2020年よりすべてのワインで亜硫酸無添加)。
ワイナリーはセルビア北部のヴォイヴォディナ(Vojvodina)のスヴォティツァ(Subotica)に6ヘクタール、セルビアの宝石とも呼ばれるフルシュカ・ゴーラ山の麓スレム(Srem)に10ヘクタールの畑を所有しています。それぞれ人馬による有機栽培であり、良質なブドウを生産しています。
両栽培地ともにカルパチア平原にあり、ベースは砂地と石灰がわずかに混ざる土壌ですが、スヴォティツァは砂質が深く、2mに達する場所もあります。プレ・フィロキセラのKadarkaはそうした土壌に植えられています。スレムではドナウ川沿いに畑が広がっており、リースリングは川岸50m付近に植えられています。火山岩が混ざる土壌です。気候は温暖な半地中海性気候で、歴史的にも銘醸地として知られた土地です。
化学薬品の無い時代、ワインはどのように作られていたのか。この時代の恩恵を享受しつつ、真に歴史を尊重し伝統に回帰するとはどういうことなのか・・・。思索を続けるOszkárは古いワインの書物やワイナリーに残る記録を読み、実践し、旅に出ます。
さまざまな産地をめぐり、生産者同士でお互いのワインについての議論を深め、決まって最後は兄のような存在であるZsoltのいるStrekov1075を訪れます。
Raw Wineの創始者として知られるIsabel Legeronは、Maurer Oszkárの大ファンであり、「Collective Wine Series」という名で世界に彼のワインを紹介しました。彼女は彼を「繊細な感性を持つ、謙虚で柔軟性のある好人物」と評し、彼とのプロジェクトを大いに楽しんだそうです。
ニューヨーク、ロンドン、デンマーク、タイなど、世界のガストロノミーの中心地ですでに高い評価を受けるワインとなっていますが、Maurer Oszkárの進化はまだ始まったばかりです。
(以上、輸入元情報を基にエッセンティアにて編集。転載の場合は必ず引用元を明記のこと)