サマー・ウルフ / エッテ 2023 型番 B1332 販売価格 4,600円(税込5,060円) 在庫数 残り2 購入数 特定商取引法に基づく表記 (返品など) [造手] Summer Wolff / サマー・ウルフ [銘柄] Ette / エッテ [地域] Piemonte / ピエモンテ州, Monferrato / モンフェッラート(北部) [品種] Baratuciat / バラトゥチャット [タイプ] オレンジ / 辛口 / ミディアムボディ [容量] 750ml <銘柄エピソード:Edited by essentia> エッテは次男エットーレの愛称。この品種で初めてのオレンジワイン。 『マセレーションしたワインは要素が多いので、それがまとまるまで、時間をかける事が重要。澱と共に1年半、状態によっては2年以上熟成させてからボトリングする。要素がまとまってない状態のオレンジワインはアタックだけのワインになってしまいます』 ナチュラルなワイン造りでも欠陥のない清潔で美しいワインを目指します。 <輸入元テイスティングコメント:Edited by essentia> これぞバラトゥチャット この品種をよく表した繊細でボーンドライな味わいは素晴らしい!香やフルーツではなく、鮮烈な酸味と地中のミネラル、硬質感が口中で爆発します。香は控えめで押しつけがましくないので、どんなシチュエーションでも選んで大丈夫ですね。(2025/10) <栽培:Edited by essentia> 隣のお婆さん、アルフィアーノ・ナタが有機栽培で育てた葡萄と一部イウリの葡萄を使用。※イウリについて、本ページ下部のストーリーを参照のこと。 <醸造:Edited by essentia> 隣のお婆さん、アルフィアーノ・ナタが有機栽培で育てた葡萄と一部イウリの葡萄を使用。セメントタンクで発酵。マセレーションは8日間。発酵終了後、セメントタンクで18ヶ月間熟成させてから清澄やフィルターは使用せずボトリング。 <ストーリー:Edited by essentia> サウスカロライナ州のウェイトレス アメリカ、サウスカロライナ州のレストランで働き、将来の夢は自分の店を持つ事でした。偶然、ワインの試飲をする機会があり、それを切っ掛けにワインの勉強を開始。すぐに、NYタイムズスクエアの大手レストランチェーンのソムリエに就任します。 レストランでは世界中の最先端のワインを経験。その後はトスカーナのワイナリーのディレクター、アメリカへのエクスポーターを経てカッシーナ・イウリ当主ファブリッツィオと結婚。これを機に小規模ナチュラルワイン生産者のインポーターに転身します。 『ヨーロッパ各国を歩き、まだ世に出ていないナチュラルワインを開拓。小さな生産者の苦労と成功。ビジネスの難しさを学びました。そして、ナチュラルワインの急激な変化と真摯さのない偽物のナユラルワインも多く経験したのです』 間違ったナチュラルワイン 化学薬品を使わず、自然環境を守りながら共存する事で、その土地の本来の個性を最大化する。これによって葡萄は表現力を増し、その個性を失わないように人為的介入を最小限にしてワインを醸造する。これが本来のナチュラルワインであったはずなのに、いつの間にかナチュラルワインはお洒落の道具になってしまった。土地を理解せずに無農薬を実践しても葡萄の個性は最大化されません。知識のない醸造は欠陥の多いワインを生み出すだけなのです。 『ワインが濁っていて、可愛いラベルが貼ってあるのがナチュラルワインではありません。VAやマウスがあっても酸化防止剤無添加である必要はありません。お洒落な髪型とTシャツでナチュラルワインフェアに参加する事でもないのです』 私にとってナチュラルワインとは純粋さを意味します。自然から与えられた恵みであり、優雅で個性的です。何より、畑を含む自然に責任を持たなくてはいけません。勿論、醸造でも同じように責任を持つべきなのです。 唯一のバラトゥチャットのマセラシオン 2021年、20年間の経験を活かし、イウリの葡萄と隣人で長く有機栽培を続けてきた葡萄栽培家アルフィアーノ・ナタの葡萄を使ってワイン造りを開始します。葡萄品種はバラトゥチャット、少しのヴィオニエとフレイザ・ピッコロ。 絶滅したと思われていたバラトゥチャット。イウリはダイレクトプレスで鮮烈な白ワインに仕上げていますが、サマーは、よりこの珍しい品種の個性を引き出す為に果皮と種子を漬け込んでの醸造をしています。(唯一のバラトゥチャットのマセラシオン) 『バラトゥチャットの最大の特徴はミネラル感と酸ですが、香は繊細でボリュームは欠けるので、最初の頃はヴィオニエを少量加えて補強していましたが、それは間違えだと気付きました。古代品種バラトゥチャットの個性を最大化するべきなのですから』 8−10日間のマセラシオンで果皮からの要素を得たワインはミネラル感と高い酸度を持ちながら少しのタンニンと大きな骨格を得ています。ワインとしての要素は非常に多く、赤ワイン以上に力強いワインになっています。 『マセレーションしたワインは要素が多いので、それがまとまるまで、時間をかける事が重要。澱と共に1年半、状態によっては2年以上熟成させてからボトリングする。要素がまとまってない状態のオレンジワインはアタックだけのワインになってしまいます』 『私のワインは私達のライフスタイルそのものです。自然の中に生きた結果が私達のワインなのです。ナチュラルワインは芸術品ではありません。誰もが楽しめる価格であるべきで、誰もが気軽に飲んで、楽しみ、また飲みたいと思えるものであるべき』 <Cascina Iuli / カッシーナ・イウリ のストーリー:Edited by essentia> 南北で異なる性質のモンフェッラート ピエモンテ州モンフェッラートの北部、人口70人のモンタルド村。この村にある唯一のワイナリーがカッシーナ・イウリです。当主はファブリッツィオ・イウリ。この村に生まれ、お爺さんが残してくれた16haの葡萄畑と20haの森を守り続けています。 モンフェッラートは広大で、一言で、その個性を言い表す事は出来ません。ニッツァで有名な南部は赤土の粘土質で石灰は少なく、日照量は多くなります。とにかく暑いのでアルコール度数も高い重厚なバルベーラを産みます。 イウリのある北部モンフェッラートはポー川に近いので、粘土に、川に由来する砂質が混じります。標高は低く、日照は少し弱い。お陰でバルベーラは軽快でアロマティック。アルコール度数も低めです。繊細な品種、ピノ・ネロやグリニョリーノと相性が良くなります。 モンタルド村は砂質を含む白い粘土石灰土壌で、南部のような赤い粘土質は存在しません。砂質はワインを軽やかに、香豊かに仕上げてくれます。ピノ・ネロやグリニョリーノもフェノール類、香味成分を多く蓄え、酸度もキープしてくれるのです。 『この土地のテロワールはピエモンテで最も軽やかで香豊かなワインを造ってくれる。イウリのワインは常にフレッシュで活き活きした果実とクリスピーなミネラル。決して重たくなく、甘くない。最もドリンカブルなピエモンテワインなのです』 1度も農薬が使われていない畑 お婆さんは料理上手が高じて、オステリアを開業。地元の人々の憩いの場でした。お爺さんが葡萄を育て、ワインを造り、そのオステリアで提供していました。そのワインこそが、今も造り続けているロッソーレだったのです。 所有する土地は36haと広大ですが、20haは手付かずの森を残し、葡萄畑が独立しないよう、他の動植物と共存するようにし、生物多様性を維持しています。葡萄樹だけの世界では葡萄樹は自然治癒力を失い、病害虫にも弱くなってしまうのです。 1930年に祖父が植樹して以来、100年近く、一切の化学薬品は使用されていません。また、この村に他の生産者は存在しませんので、飛来する農薬もありません。畑では福岡正信の不耕起を取り入れ、一部ビオディナミも導入しています。 カンティーナ脇にはヴィレッジ・フォレスト・スクールを開設。子供達が自然の中で、何かに興味を持ち、創造性を育て、工夫する能力を取得させながら、何が大切なのかを感じてもらう学校。ファブリッツィオは美しい自然を残す次世代も育てているのです。 ナチュラルワインの意味 醸造は野生酵母のみで発酵。酵素含め、何も添加しません。(極少量の亜硫酸のみ)葡萄がしたいようにするだけと言いますが、祖父と同じく、ピエモンテの古典的醸造法を元にしていて、今も古い小型のセメントタンクが使われています。 フレッシュさとドリンカビリティを大切にするファブリッツィオ。1999年には北斜面にピノ・ネロ。数年前には、森の中の冷涼区画にスラリーナ、南斜面には暑くても酸度を保つ事が出来る古代品種バラトゥチャットを植樹し、より軽快な個性を強めています。 2021年からは、子育てが一段落した、奥様サマー・ウルフもワイン造りを開始。モンフェッラートで伝説の女性葡萄栽培家で友人のロザルバのフレイザ・ピッコロから爽やかな赤ワイン。バラトゥチャットは9日間のマセラシオンで絶妙のバランス。 『私達にとって自然を尊重してワインを造るという事は当たり前。もはや、生活の一部なのです。ナチュラルワインである前に、畑で自然と共に過ごし、自然を感じなくてはいけない。発酵するモストの自然な変化を感じて理解しなくてはいけない』 (以上、輸入元情報を基にエッセンティアにて編集。転載の場合は必ず引用元を明記のこと) この商品について問い合わせる この商品を友達に教える 買い物を続ける ツイート