[造手] Bott Frigyes / ボット・フリゲシュ
[銘柄] Hárslevelű / ハーシュレヴェリュ
[国] Slovakia / スロバキア
[地域] Nitra, Komárno / ニトラ県, コマールノ
[品種] Hárslevelű / ハーシュレヴェリュ(リポヴィナ)
[タイプ] 白 / 辛口 / ミディアムボディ
[容量] 750ml
<銘柄エピソード:Edited by essentia>
中欧現地では「美味しい
ハールシュレヴェリュと言えば?」という問いに、多くのプロフェッショナルがBottの名を挙げるそうですが、なるほど、このワインがそうかと頷かせてくれる素晴らしい出来栄えです。
<輸入元テイスティングコメント:Edited by essentia>
うす濁りの黄金色。メロン、レモン、パイナップルの芯、かりん、美しいグリーンフレーバー。菊花の香りは、高品質なハーシュレヴェリュに特有の強く感じられる香りです。酸とミネラルがしっかりとしていて、ワインには骨格があります。きっちりとした形の中に柔らかな旨味が共存し、美しい余韻が伸びていく。
<栽培:Edited by essentia>
スロバキアの国境地帯。コマルーノという町は、ドナウ川を渡ればすぐにハンガリー、という土地です。畑はドナウ川とその支流であるフロン川にはさまれたMužlaの小高い丘にあります。この土地は、かつてカルパチア海の底にあり、基底部には石灰、その上にはチョークと粘土が混ざった火山岩からなる火山性の土壌。農法はビオディナミ。
<醸造:Edited by essentia>
9月中旬に収穫。全房でプレスした液体を1日かけて沈殿、自然発酵。500ℓの樽に移し、澱と共に10ヶ月の熟成。亜硫酸をわずかに加え(20mg/ℓ)、無濾過で瓶詰め。
<ストーリー:Edited by essentia>
このワイナリーを紹介してくれたのは、スロバキアでソムリエをしている友人です。ある時、彼のFacebookにBott Frigyesのワインがアップされていました。どこか古めかしいエチケットに魅かれ、友人に連絡を取ると、「とてもいい作り手だよ!」とのこと。早速紹介してもらい、ワインのサンプルを送ってもらうことになりました。
ナチュラルでありながら型があり、型があるのに面白みがある。いくつかのワインをテイスティングしつつ、私たちはBott Frigyesの世界に少しずつ踏み込んでいきました。
スロバキアの国境地帯。コマルーノという町は、ドナウ川を渡ればすぐにハンガリー、という土地です。Bott Frigyesはこの地に2005年に設立されました。畑はドナウ川とその支流であるフロン川にはさまれたMužlaの小高い丘にあります。
この土地は、かつてカルパチア海の底にあり、基底部には石灰、その上に火山性の土壌が重なっています。農法はビオディナミを採用し、低収量でのブドウ収穫、醸造においては亜硫酸の使用を最小限にとどめ、2017年より無濾過で瓶詰めしています。
JuhfarkやFurmint、Kadarkaなどの地品種から、Pinot NoirやTraminerなどの国際品種まで様々な品種を栽培し、それぞれの品種に合わせて様々な醸造法を試しています。
特筆すべきは「ハンバーガー方式」と呼ばれるセミ・マセラシオンの醸造法です。足でつぶしたブドウ(約15%)の上に全房のブドウ(約70%)、その上に除梗したブドウ(約15%)を重ねて醸造します。この方法によりピュアな果実味をワインに残すとともに、炭酸ガスからもたらされる過剰なバナナや風船ガムの香りを避けることができます。
「ピノ・ノワールは愛であり、カダルカは歴史である。ケックフランコシュ(ブラウフレンキッシュ)は未来である。」
当主のBottはそう語ります。彼のピノ・ノワールはピュアで美しく、カダルカには品種のティピシテ(典型性)を感じます。ケックフランコシュには迫力と格調を見つけることができます。自分の中のイメージを職人技術を通して表現する――私たちは、強いメッセージ性を持つワインを「良いワイン」であると考えています。
<ハールシュレヴェリュについて>
原語表記:Hárslevelű。ハンガリー原産の白ブドウ品種。
意味:「菩提樹の葉(Linden leaf)」Hárs = 菩提樹(Linden), levelű = 葉をもつ
主な産地:ハンガリーのトカイ地方(Tokaj)。スロバキアやトランシルヴァニア(ルーマニア)など、旧ハンガリー領でも少量栽培。
ワインスタイル:単一でもワインを造りるが、特にトカイの貴腐ワイン(Tokaji Aszú)の主要構成品種として有名。よく**フルミント(Furmint)**とブレンドされる。
典型的な香り・味わい:菩提樹の花、ハチミツ、蜜蝋、アプリコット、スパイス、ドライフルーツのような香り。フルミントよりも柔らかく、芳香が高く、ややリッチで丸みのある味わい。酸はしっかりしているが、よりふくよかで優雅な印象を与える。
(以上、輸入元情報を基にエッセンティアにて編集。転載の場合は必ず引用元を明記のこと)