[造手] Fornacelle / フォルナチェッレ
[銘柄] Zizzolo Bianco / ジッゾロ・ビアンコ
[国] Italy / イタリア
[地域] Toscana / トスカーナ州
[品種] Vermentino / ヴェルメンティーノ
[ﾀｲﾌﾟ] 白 / 辛口 / ミディアムボディ
[容量] 750ml

＜輸入元テイスティングコメント:Edited by essentia＞
レモンやライムなどの柑橘系果実に、パイナップルなどのトロピカルフルーツのアロマ。ボルゲリらしい潮気を感じるミネラル香や爽やかなハーブのニュアンスも感じられます。瑞々しい果実味と、透明感のある酸とミネラルがうまく調和し、爽やかながらも飲みごたえのある、しっかりとした味わいです。

＜栽培:Edited by essentia＞
葡萄畑は平野部にある8haで、砂礫や小石の混じった、中程度の柔らかさの土壌。1998年に黒葡萄が植えられ、コルドン・スペロナートで栽培されている。ロッタ・インテグラータという有機農法を採用し、肥料は自然の堆肥のみ。

＜醸造:Edited by essentia＞
14−16度の低温にて20日間かけゆっくりとステンレスタンク内発酵。MLFは行わずにセメントタンク。

＜ストーリー:Edited by essentia＞
19世紀の終わりより、ボルゲリで家族経営を行う小さな生産者がフォルナチェッレです。現オーナーのステファノにより1996年から徐々に畑の改植を行い、2001年に初の瓶詰ワインをリリースするまでに至ります。コンサルタントはステファノ・モルタルダ。妻のシルヴィアがマーケティングの担当。15haの畑を所有し、オリーブオイルや野菜も作っています。
サッシカイア等のスーパートスカーナ誕生後、新たな銘譲地を求める生産者が一気に押し寄せたことによりボルゲリの土地の価格は高騰しており、新しい畑を取得するのが難しい状態です。そのため、新たにボルゲリの畑を買い求めた生産者はワインの金額に土地の購入代金を反映させなければなりません。しかしフォルナチェッレは、この地域において少数派の地元民であり、他の生産者より羨望の眼差しを受ける素晴らしい畑を所有しているため、土地の購入代金をワインに反映させずに質の高いワインを供給することが可能な生産者です。
その恵まれた土壌を活かすために、認定は特に受けておりませんが有機栽培を実践しております。作付けした最初の2−3年だけビオディナミ生産者が使う肥料を使用しましたが、その後は畑の下に流れる地下水脈を求め根が深く伸びるのを促すように、肥料は一切使用しておりません。また高品質なワインを生み出す生産者ならば必ず行っているグリーン・ハーベストも大事な作業です。葉と房のバランスを考えながら、成熟が遅れ不均一に実っている房から丁寧に間引いていきます。オーナーのステファノはグリーン・ハーベストを強く重要視しており、ただ収量を低くするために間引いているわけではなく収穫時の粒の揃い具合などに影響するため、計算をしながら丁寧に作業を行います。
「昔からボルゲリにいたから安く売れる」というだけではなく、熱心な畑仕事と探究心がフォルナチェッレの品質を支えております。日本のメディアではワイナートが25号のP.170にて「新ボルゲリを代表する注目生産者」としてフォルナチェッレを取り上げております。

ジャパン・ワイン・チャレンジ金賞獲得
ジッゾロ2007ヴィンテージは2009年ジャパン・ワイン・チャレンジで金賞を獲得。約1400本のワインがエントリーされる中で、トスカーナのワインで金賞を獲得したのは僅かに6本。その6本の中に見事ジッゾロが選ばれました。

（以上、輸入元情報と「スローフード協会発行 Slow Wine」を基にエッセンティアにて編集。転載の場合は必ず引用元を明記のこと)