マルコ・コリッキオ / デリカ・ビアンコ 2023 SOLD OUT 型番 A1537 販売価格 3,000円(税込3,300円) [造手] Marco Colicchio / マルコ・コリッキオ [銘柄] Delica Bianco / デリカ・ビアンコ [国] Italy / イタリア [地域] Lazio / ラツィオ州 [品種] Malvasia del Lazio(Malvasia Puntinata) / マルヴァジア・デル・ラツィオ(マルヴァジア・プンティナータ) [タイプ] 白 / 辛口 / ミディアムボディ [容量] 750ml <輸入元テイスティングコメント・その1:Edited by essentia>22VT 2022の白ワインは暑さの影響でフラットな味わいが多いのですが、このワインは暑さが良い方向に出ています。ポカリスエットのような柔らかく染み入るような状態。酸はおとなしめですが、フラットではなく、少しの収斂味があって超ドリンカブル!(2025/3) <輸入元テイスティングコメント・その2:Edited by essentia> 昔は結構マセラシオンが強かったんですがここ数年でマセラシオン(技術味)ではなく、マルヴァジア・プンティナーダらしさが出てきましたね。造り始めた当初は意気込んで果皮浸漬を強めにしていて、インパクトの強い味わいでした。「どうだ、凄いだろ!」みたいな得意気な表情でしたし。今のマルコのワインはマセラシオンも少なくして、品種個性を重要視しています。俺が、俺が、が無くなって、ワインの本質に向かっているようです。こんな短期間なのに。 <品種エピソード:Edited by essentia> プンティナータは通常のマルヴァジアより果皮が薄く繊細。柑橘系で、爽やか。重くない。 <栽培:Edited by essentia> 火山岩土壌。父親、お爺さんの時代から、一切の農薬は不使用。銅と硫黄のみ必要に応じて使用。 <醸造:Edited by essentia> 全除梗し30%は2日間マセラシオン。野性酵母で発酵。ステンレスタンクで翌年の6月まで熟成。アッサンブラージュして収穫前にボトリング。無濾過、無清澄。 <ストーリー:Edited by essentia> 今も自宅のガレージで造る ローマ、フィウミチーノ空港から車で20分。ティレニア海に続くテヴェレ川沿いの住宅街。ローマ外周道路に近いので少し寂れた地区ですが、その住居のガレージを改装して、1人でワイン造りを始めたのがマルコ・コリッキオです。 2012年に設立された若いカンティーナですが、ナチュラルワインのサロンでは行列ができる人気ぶり!ワイン不毛の地、ラッツィオから独自の解釈のラッツィオ伝統的ワインを復活させています。生産量は僅かに6,000本/年。 マルコの家系はローマ周辺の火山岩土壌を利用して、いろいろな野菜の栽培を生業としてきました。さらに、父親は鶏や豚の飼育を始め、小さいながらも10種類以上の野菜栽培と家畜の飼育で生計を立てていた典型的な農家でした。 農業の未来が見えなかったマルコは醸造学校に通い、ワイン造りを学び、2013年から1.5haの葡萄畑を相続し、ワイン造りを開始します。醸造所はガレージに4つのファイバータンクとステンレスタンクを置いただけ。ポンプさえもないシンプルなものでした。 ローマの火山岩 畑は父親が所有していた野菜畑の中に点在していて、隣は茄子、ズッキーニ。葡萄樹の間ではアーティチョークが栽培されています。ワイン造りは副業なので、葡萄樹は常にいろいろな野菜、植物と共にあり、生物多様性が維持されています。 畑の隣にはトタンで作られた1階建ての小さな家があり、父親が今も住んでいます。ガスは通じておらず、50年前と何も変わらない生活を続けているそう。周辺も治安が悪く、大都市ローマの闇を感じさせるような地域です。 ローマからナポリにかけては死火山が多く、500年以上前の度重なる噴火によってローマの下層土は火山岩土壌でミネラル分が豊富なので野菜栽培に適していました。また、火山岩土壌は水捌けが良いので、葡萄栽培にも適していて、80年代まではたくさんワインが造られていたのです。 ローマのレストランでワインが大量に消費されるので、近郊の農家はワインを造っていましたが、大手協同組合の台頭で価格が下がり、農家のワイン造りは衰退。今ではマルコ・コリッキオ1軒しか残っていないのです。 畑では、父親、お爺さんの時代から、一切の農薬の使用はありません。この周辺の小さな農家にとっては土地を広げることもできないので、収入は少なく、農薬は高価なものだったのです。(必要であれば銅と硫黄は使用) 後期品種マルヴァジア・プンティナータ この火山岩土壌と相性が良い品種がファランギーナとグレケット。そして土着品種であるマルヴァジアでした。マルヴァジアにはたくさんの亜種がありますが、ラツィオではマルヴァジア・カンディダが主流。ですが、マルコの畑のマルヴァジアはプンティナータでした。 『マルヴァジア・プンティナータはデリケートで栽培が難しく、収量は安定しませんが、マルヴァジア・カンディダより果皮が薄く、繊細な品種。柑橘系の香があり、酸度が高く、アルコール度数も低いので高貴な品種なのです』 このマルヴァジア・プンティナータを中心にファランギーナやグレケットをアッサンブラージュ(一部混植)するのが、この地方の伝統。3種類の品種を栽培し、混ぜるのは常に安定した品質と収量を確保するための昔の人の知恵だったのです。失われてしまった、ローマの伝統的地酒の復活です。 (以上、輸入元情報を基にエッセンティアにて編集。転載の場合は必ず引用元を明記のこと) この商品について問い合わせる この商品を友達に教える 買い物を続ける ツイート