フォルミケ / アンソニカ・インテグラーレ・コスタ・トスカーナ 2023 型番 B1193 販売価格 7,500円(税込8,250円) 在庫数 残り2 購入数 特定商取引法に基づく表記 (返品など) [造手] Formiche / フォルミケ [銘柄] Ansonica Integrale Costa Toscana / アンソニカ・インテグラーレ・コスタ・トスカーナ [国] Italy / イタリア [地域] Toscana / トスカーナ州 [品種] Ansonica / アンソニカ [タイプ] オレンジ / 辛口 / ミディアムボディ [容量] 750ml <輸入元テイスティングコメント:Edited by essentia> 外観は甘口ワインのような麦わら色。カリンやアプリコットなど、ビターオレンジなど果実と海を連想させる香りが深遠な層をなす。口に含むと、酸ときめ細やかなタンニンが、ビターオレンジのような苦味を伴いながら複雑に広がる。ラベルはポップだが、味わいはグランヴァンの雰囲気を纏っている。生産者曰く、2−3年は寝かせてほしいとのこと。 <栽培:Edited by essentia> コスタ・デッラ・アルジェンタリオ、海岸沿いの2haの畑、ダブル・グイヨ仕立て、4,500本/ha、ビオディナミ栽培、収量5t/ha、洪積世の海洋堆積物を含む赤い砂質土壌、樹齢30年。 <醸造:Edited by essentia> 収穫は手摘み。ブドウの熟度で複数回に分けて収穫。除梗後、約10日間のマセラシオン。ステンレスタンクで自然発酵。異なる収穫分をブレンドし、使用済みバリックで6ヶ月熟成。清澄なし、軽い濾過を行い瓶詰め。 <ストーリー:Edited by essentia> 必然的に発見された才能 イタリア・ヴェローナで開催される世界三大ワイン展示会のひとつヴィニタリー。多くのワイン生産者やワインビジネス関係者が集まるイベントであるが、高額な参加費がネックとなり若手の新規生産者がブースを持つにはハードルが高い。そんな若手生産者を応援する目的で、同じくヴェローナで“Drink with Love”というイベントが開催されている。2022年が初回の比較的新しいイベントであるが、早くも才能ある若手生産者の登竜門イベントとして注目を集めている。そんな中で、ジャンシス・ロビンソン誌でイタリアを担当するウォルター・スペラー氏が「新世代のワインメーカーを代表するワイン」として絶賛したことで、デビューしたばかりのフォルミケはイタリア国内外で一気に注目を集める存在となった。 夢を叶えるパートナー、土着品種のアンソニカ シモーネ、ジジ、ディランそしてもうひとりのシモーネ。フォルミケは4人の友人が立ち上げたプロジェクト。そのうち3人はそれぞれ自分のワイナリーでワインメーカーとして働いており、1人は農学者である。4人でワインを造るという夢を実現する為、彼らはトスカーナ沿岸のマレンマ地区に約2haの畑を借りた。納得できる畑が見つかるまで2年以上かかった。造るワインは2つのキュヴェのみで、どちらもこの土地で古くから栽培されてきた白ブドウ品種アンソニカからできている。シチリアではインツォリアと呼ばれるこの品種は、11世紀からトスカーナとその近郊の島々の海岸沿いに植えられてきた。晩熟の白ブドウ品種で熟すと魅惑的な黄金色に輝く。この地では長い歴史を持つアンソニカであるが、現代ワイン市場では凡庸なブドウ品種として重要視されず、多くがシャルドネなど国際品種に植え替えられてしまっていた。そんなアンソニカのポテンシャルを再び世界に見せるため彼らは徹底したワイン造りを行う。 土地を表現するための自然と調和したワイン造り 彼らの畑はマレンマ海岸の南、カパルビオと呼ばれる町で、海から数kmのところにあり潮風の影響で気温の急上昇を和らげている。土壌はアンソニカと相性が良いとされる貝殻を多く含む赤い砂質土壌である。畑では銅や硫黄の使用はごく少量のみに抑え、つくしやイラクサなどのハーブの抽出液を用いて病害を防いでいる。「僕らはこの土地の植物が自然な均衡を保つことを重要視している。ブドウやほかの植物も昆虫もすべてがこの地の生態系の一部であり、決してブドウ畑、ブドウ樹が中心となるアプローチは行わない。より全体的なシステムとしてのアプローチをするよう心掛けているよ」と語る。 セラーではできる限り介入をせず「ブドウがそのヴィンテージを表現しているから、僕たちはその特徴をワインに表現することを手伝うだけ。ワインは自分たちで成長することができる。」と語り、発酵は野生酵母のみで一部全房で優しくプレスし、清澄や濾過は一切行わず、硫黄は必要な場合にのみ少量添加する。 仲間と語り合った夢が現実に。フォルミケ達のサブプロジェクト 「一緒にワインを造ろう!」シモーネ、ジジ、ディラン、そしてもうひとりのシモーネ。4人の友人はワインで高揚した気分にまかせ固いハグをした。しかし、ただお酒の勢いに任せ決めたわけではない。彼らには確信があった。3人はワインメーカー、1人は農学者である。シモーネとディランは大学で醸造を学んでいた時に同期として出会った。そしてもう一人のシモーネとジジは以前からの友人であった。トスカーナに集結する前、彼らは世界のさまざまな場所で出会い、経験を共有してきた。もともと友人で会った彼らはこの経験をもとにより一層の結束を高めた。月に1回、夕食をとりながら様々なワインのブラインドテイスティングを行っていた。ああでもないこうでもない、彼らはそれぞれのワイン造りを超えて、本音で意見を交わせる関係になっていった。彼らは皆、同じ感情、同じエネルギー、同じビジョン、同じ夢を共有していることに気づいた。「この仲間でワインを造りたい」4人それぞれの胸に小さな思いの種が目を出し始めていた。 そして彼らの心に浮かんだ土地とブドウただ一つ、トスカーナの沿岸マレンマ地区。みんながこの付近に住んでいたこともあり、場所は自然と決まった。そしてその土地を表現する晩熟の白ブドウ品種アンソニカ。アンソニカはマレンマ地方、特にアルジェンターリオ岬やジリオ島の沿岸部で何世紀にもわたって栽培されてきた。しかし、いざ彼らのプロジェクトを始めようとするとそのハードルは非常に高かった。この地では長い歴史を持つアンソニカであるが、現代ワイン市場では凡庸なブドウ品種として重要視されてこなかった。多くがシャルドネなど国際品種に植え替えられてしまっていたのだ。だが彼らにはこの土地を表現するためにアンソニカ以外の選択肢はなかった。それまで重要視されていなかった品種のため、彼らの求める品質に達するアンソニカの畑はなかなか見つからなかった。しかし、彼らは妥協できなかった。「それぞれのプロジェクトとは別に自分たちが好きなワインを造る。ならば細部まで徹底的にこだわる。何しろアンソニカというブドウは僕たちと同じこの土地で育つブドウなのだから。」畑を探して2年が過ぎた。土壌の専門家であるディランはこのエリアの土壌組成を調査した。そしてアンソニカと相性が良いとされる赤い砂質土壌が顕著にみられる土地を発見した。ついに出会った2haの畑。この時点で既に4人はこの土地に決めていた。すぐさま土地の所有者に畑を貸してくれるように交渉した。「初めて見たとき、しばらく手入れされていなくて荒廃した感じだったけど、不思議なことに全員が直感的にここにしようと感じたんだ。これまで探し続けてきた時間はこの畑を見つけるためだったんじゃないかという気になったよ。」マレンマ海岸の南、カパルビオと呼ばれる町で、海からほんの数kmのところにある。樹齢30年以上のブドウの木は、非常に心地よい潮風を享受し、気温の急上昇を和らげ、一年中一貫して健全なブドウ樹を保つのに役立っている。彼らは自分たちの手と剪定鋏、そして徹底的なこだわりを持ってブドウ畑を生き返らせた。 「フォルミケ」という名前には二つの意味がある。「トスカーナ沖に浮かぶ非常に小さな島々」と「アリ」。単独で自分の体重の100倍もの重量を持ち上げる強い力を持っていながらも非常に協力的で組織的であるアリを、それぞれのプロジェクトを行いつつも、同じ目標に向かって協力する自分たちに重ねていた。「僕たちは一人ひとりがそれぞれのプロジェクトを持ち自立している。それでも一緒にプロジェクトを行うのは、この4人だからできること、この4人じゃないとできないことがあると思うから。」 彼らは生産者として、そしてトスカーナ人として、彼らにとってアンソニカが何を意味するのかをワインを通して表現する。 (以上、輸入元情報を基にエッセンティアにて編集。転載の場合は必ず引用元を明記のこと) この商品について問い合わせる この商品を友達に教える 買い物を続ける ツイート