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カンティーナ・ジャルディーノ/ヴォルペ・ローザ2017

ウラージやアヴェッリーノ周辺の地域では、ラッジエラ アヴェッリネーゼ(Raggiera Avellinese)という名の仕立てが伝統的に採用されてきており、(この地域に残る)高樹齢の区画は大体この仕立てによるもの。大体の農作業を手で行っていた、トラクターなどの農業機械が存在しなかった時代には、この仕立てで良かったものの、効率を重視した現代的な農業を実践する上では理想的とは言えない…。畑をトラクターが導入しやすい仕立てに切り替えることが奨励されているという事もあり、多くのブドウ栽培農家は高樹齢の樹を抜いてしまうという現状があります。“奨励されている”というのは、“補助金が出る”と同義なのは日本と一緒。畑を仕立て直してもらえば、苗業者も農業資材&機械業者にもビジネスチャンスが生まれるわけで…。ちなみにですが、新しく畑を作る際に前述のラッジエラ アヴェッリネーゼを採用すると、補助金が出ないそうです…恐るべし。高樹齢のブドウの樹は、年を追うごとに収量も少なくなりますし、当然のことながら天に召される樹も出てきますので、ブドウを売って生計を立てる農家からしてみたら、とても魅力的な話に聞こえるわけです。
そういった状況を傍から見ていたアントニオ&ダニエラ、失われつつある高樹齢の区画を守る手段として、農家から市場価格よりも高額で買い付け、そのブドウを用いて自らワインを醸すことにします。それがカンティーナ ジャルディーノ誕生秘話ということになるのかと。
2003年に初醸造2006年に初リリース。初期のワインにはごく少量の酸化防止剤が使われていましたが、今現在は完全無添加。醸造面で極端なまでの“無為自然(為すがまま)”に固執するあまり、かなりファンキーな味わいのワインも数ヴィンテージ前までありましたが、今や“無添加”が一切のエクスキューズとなっていないワインを世に出すまでに…。そして、当初は買いブドウだけでしたが、今や自社畑も所有、栽培面では自社畑でも買い付け先の農家でも一切の化学的農薬を使用せず、草生栽培を実践…。
ワインという飲物が内包すべき、土地、ブドウ品種、ヴィンテージの個性は、自然環境への畏敬の念を持つ、先人の叡智の結晶である伝統を重んじ、古樹の歴史的価値、品質面での重要性を強く認識する、自身のエゴを押し付けるのではなく、自然、ブドウ、酵母、ワインの声に耳を傾けるかのような姿勢で臨む醸造面でのアプローチを採用した際にワインに色濃く反映することになると彼らは考えているという事なのかと。
とどのつまり、その土地、そのブドウ、そのヴィンテージにしかない美しさ(特性)をワインに強く投影させれるか否かは全てヒトにかかっている…これが、岸本が書くところの「ワインは人」なわけで…。
そんな彼らのワインですが、初リリースから10数年経った現在、20カ国以上で楽しまれるまでに!その中でも、彼らのワインの最大の消費国にして、唯一全アイテムが揃う国というのがこの日本なんです!!
ピエモンテやトスカーナなどの銘醸地とされている地域ではない、南イタリアのぽっと出の小さなワイナリーのワインが、イタリアから遠く離れた、ワインの消費量が決して多いわけではない極東の国でどうしてここまで愛飲されるに至ったのか?
もちろん“美味さ”や“個性”などワインが持っていた特性、品質も大事な要素だったのだろうけど、その味わいの向こう側にある造り手の想い、エモーション、哲学、生き方さえも汲んでくれた“ヒト”がいたからこそ、ここまで愛飲されているのでは??そして、愛飲してくれている“ヒト”たちが持つ文化、伝統、思想も、文化や伝統を体現したワインを真に理解し、賞賛するに至る大きな要因の一つとなっているのでは???(2019.5.3:ヴィナイオータ・太田氏の文章を引用)
型番 E021

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